O様 |
京都市北区 ★2011年3月完成 |
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我が家も早いもので、11月上旬に解体からスタートした工事は、もうすぐ竣工することになりました。 ここまで来るには、長い年月がかかり、色々なことを思い出します。
家づくりのきっかけは、嫁さんの両親が田舎に帰郷したことと娘ちゃんが産まれたことでした。
結婚してから嫁さんの両親と一緒に暮らしていたため、自分の家を持つことを考えることはありませんでしたが、娘ちゃんが産まれたあと、嫁さんの両親が田舎に帰り、自分達だけの生活をスタートしたところ、家が傾いていたり、外壁に多数のひび割れがあったり、床が抜けそうになったり、家の老朽化が気になるようになりました。
住んでいる場所は山の中で夏は虫が多く、冬は寒く、交通が不便だったので、第一に検討にあがったのは住み替えでした。しかし良い物件にめぐりあわず、しかも今の家や土地を処分することが困難であると判断し、リフォームすることを考えるようになりました。
あるリフォーム業者に相談したところ、家の傾きを直したり、屋根の葺き替えや外壁を作り直したり、ほとんどの部位を改修する必要があると指摘され、どうしたら良いか今後の見通しのたたなかった時、1枚の新聞チラシを発見しました。
その手書きイラストのチラシを嫁さんに渡したところ、たいへん気に入ったみたいで、すぐにインターネットで検索した結果、自然素材や木材を活かすことなど、自分と嫁さんが好きなスタイルだったため、とりあえずリフォームで住暮楽さんへ相談することになりました。 これが住暮楽さんとヨウスケさんとの初めての出会いでした。
初めてお会いしたヨウスケさんは、とてもさわやかな好青年で、何を買うのも担当して頂く方の人柄で判断してしまう傾向のある自分達には、ポイントの高い出会いでした。
ヨウスケさんに、家の状態を見ていただき、リフォーム後の間取りや仕様など希望を伝え、見積りしてもらうことになり、それから数日後連絡があり、次の提案がありました。
「リフォームの費用が高額なため、その費用があれば、間取りを考え直し、建物規模を小さくすれば、新築の家が建てられる。」
この提案により、新築する方向に変更することに決定しました。
おおむね家について間取り・使い勝手・家具の配置を日々思い描き、趣味で図面化していたので比較的なやむ事が少なく、提案されたプランを元に自分達のイメージ・生活スタイルを伝える作業を繰り返しました。
この打ち合わせの時、事務所で打ち合わせをしている間、ユウコさんやヨウスケさんの子供さんたちが娘ちゃんと遊んでくれたため、時間を気にすることなく、じっくり打ち合わせに時間をかけることが出来ました。 これはすごくありがたかったです。
最終、住暮楽さんで決めたひとつにセルロスファイバーは害虫に対しても効果があると言う点です。 虫が大嫌いな嫁さんがこの場所で建て直すにはコレしかない!と信じていたからです。(夏に実証されるでしょうか…)
それからが着工までが大変な道のりとなりました。
家の前面道路が建築基準法上の[道]ではないため特例申請が必要となること、地盤が悪い為地盤改良が必要になる事、隣との境界明示、不要品の処理。
自分達が思っていた以上の大変な労力とお金が出ていき、着工前に家を建てる大変さが身にしみていました。
着工してからは、解体・地鎮祭・上棟・手形式と順調に進み、上棟後は、嫁さんと娘ちゃんは時間の許す限り見学に行ったり、普段明るいうちに見学に行くことができないため、週末は必ずお昼の間に見学に行くようになりました。
それからは、大工の戸本さんと藤田さんのチームワークで木工事が順調に進み、寒い雪の降る日も関係なく、手際の良い作業で順調に木工事が進んでいきました。 この時、図面に無い建具用枠が取り付けられるミスが発生しましたが、今は建具が付いて大正解だと思っています(笑)。
住暮楽さんの建てる家は、大工さんの腕前で出来が左右されると思っていたので、木工事の期間は内心ドキドキでしたが、とても細部にわたって細やかに仕上っており、見学に伺うたびに素敵な家になると確信しました。
2月最初の土日からDIY左官工事を始めたのですが、予定していたお手伝いしてくれる方々が無理になってしまい、自分と嫁さんで土日限定のDIY左官工事をすることになりました。
「ほぼ2人で間に合うのか?」と頭をかかえていると、ヨウスケさん・住暮楽スタッフさんが数日応援に来ていただくことになったお陰で、約1ヶ月間の毎週末はDIY左官工事を行うことにより、塗り終えることができました。
応援に来ていただいた住暮楽スタッフ、それから超多忙の中手伝っていただいたヨウスケさん、みなさまに感謝の言葉しかありません。
この原稿を書いてる間もまだ外構プランやその他色々最終決定になっていない部分があり、電話・メールでの打ち合わせが続いています。
そんな感じで、まだまだバタバタしていますが、いよいよ完成が近づいてきて、自分・嫁さん・娘ちゃんとも新しい家で暮らせることが楽しみで、引渡しの日が早く来ないかとワクワクしながら過ごしています。
住み替え・リフォームからスタートした我が家が建て替えになり、思い描いた通りの家になりつつあり、とても満足しております。
最後になりましたが、この新しい家が完成にするにあたり色々と協力してくれた家族や友人、良い家が出来るように設計から工事に入ってからも色々な要望に応えてくれたヨウスケさん、住暮楽スタッフの皆様・職人さん達、その他この家に係わっていただいたすべての人に心からのお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
(すみくらつうしん 2011年3月臨時号より、転載)