K様 |
京都市西京区★2015年8月完成 |
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私達は、桂坂にあるマンションに住んでいます。そこは、今から20年以上前に、父が購入した家で、緑豊かで環境も良く、実家から車で10分という好立地。 こんな場所に住める事は、大変有り難い事だと思っています。 ですが、そんな最高のはずの家にも、弱点がありました。寒さと結露が酷く、北の部屋にある物がカビる事、それと収納の少なさです。 住み始めて一四年間、私なりに対策を取ったり、努力をしてきたのですが、どれもさほど効果を上げることは出来ず、近くの建築会社に相談をしてみても、納得のいく提案はなく、 慢性的に家の事で悩んでいる状態でした。 そうして家の事を考えている内に、ただ新しいだけの無機質な家ではなく、可能な限り自然の物で造られた家に住みたい、という思いも深まっていきました。 特に、天然の木がくれる安らぎと温もりは、格別の物があるように感じます。
そんな時、友人のKさんがリフォームされ、完成したお家は、木の優しい香りに包まれ、開放感と共に明るさに溢れて、以前とは全く別の家に生まれ変わっている事に、驚きました。 その施工をされた会社こそが、住暮楽さんだったのですが、この時は私にとってリフォームが、まだまだ夢の様な事でしかありませんでした。
それから約一年が経った時、すみくら通信に初のマンションリノベーションの案内が載りました。今までどんなに木や珪藻土を使った家の話をしても、 『イメージが湧かへん。何か汚そうやし、暗そうや』と、言う夫に、本物の良さを分かってもらいたい!と、見学会に参加しました。 そして、そのマンションリノベーションの設計をされた洋介さんに、初めて声をかけました。色々と問題があるけれど、どうしたら良いか分からない事。 他の会社にも聞いてみたけれど、駄目だった事、等々をお伝えすると、『大丈夫です!何も心配しなくていいですよ。僕たちはプロですから、任せて下さい!』と、事も無げな返事。何と頼もしい!!
それからすぐに家を見ていただき、大きな問題の寒さ、結露、カビは、壁に断熱材を入れて、窓を二重窓にする事で解消でき、私の暮らし方には、パントリーが必須で、キッチンを広げた方がいい等々、 すらすらと解決策を上げて下さいました。マンションの宿命の様に思っていた数々の問題には、ちゃんと理由があって、そこを正せば住み良くなる事が、よく分かりました。 洋介さんは、そんなハード面だけではなく、打ち合わせを重ねていく毎に、私達家族の暮らし方、思い、性格等のソフト面までをも考慮された設計の提案をして下さいました。 長年の夢だった土間収納もあります!(この時点でも、夫は『ほんまに暖かくなるの…?お風呂とキッチン変えるだけでええんちゃうん…?』と半信半疑な様子でしたが(苦笑))
そして一月末にあった二回目のマンションリノベーションの見学会。渋る夫を引き連れて、母と三人で参加しました。その日は街中でも雪の降る、とても寒い日だったのですが、お家に入ってびっくり!とっても暖かいんです!それには夫も驚いた様子。 そして、もう一つ、夫の心を射止めた物がありました。それは、小上がりの堀こたつ。掃除が面倒なのでは…?と不安はありましたが、夫の喜び様に否とは言えず、プランに入れて頂く事になりました。
やっと夫も前向きになってきてくれたのですが、今でも充分暮らせているから、リフォームは贅沢なのでは…?との思いも、(私は少し、夫は沢山)ありました。そんな時、社長さんが、 『贅沢では決してない!必要不可欠な事ですよ。家族の健康、生活その物が変わりますよ!』と断熱する事、リフォームする事の意義を話して下り、夫の心配は漸く消え、両親の承諾も得る事が出来、ついに契約するに至りました。
その後、父の持ち家である事から、大きな問題が立ちはだかり、一時は八方塞がりでとても悩みましたが、最終的には、洋介さんと税理士さんの所で相談に乗って頂く事で、解決出来ました。 その折は、本当に有り難うございました。その時、既に三月中旬。家の解体工事の日まで、一ヶ月を切っている時でした。 その後は、引っ越し、解体と順調に進んでいたのですが、ゴールデンウィーク中に現場監督の峠原さんが怪我で入院され、森さんが現場監督をつとめて下さる事になりました。 森さんは、他にも沢山の現場を受け持っておられたので、さぞかし大変だっただろうと思います。 いつも笑顔で、大抵の事は『何とかなるでしょ~』と、こちらの気分を和ませてくれる洋介さんと、しっかりされていて頼もしい森さん。私が、ベニア板が好きではないが故に、 扉選びではお二人を本当に困らせた事だと思います。でも、そんな私の思いにも、一所懸命になって答えようとして下さったり、その他予定していた案の多少の変更はあったものの、 どんな時も施主の気持ちに寄り添い、最善の努力をして下さった事は、頭の下がる思いです。本当に有り難うございました。
今、後二週間で家が完成という所まで来ました。先週には、森さん達に手伝っていただきながら、北の二つの部屋の珪藻土の壁塗りも無事終える事が出来ました。 家造りは、信頼関係が大切だなぁ…と、つくづく思います。人として温もり溢れる工務店に出会え、一緒に家造りが出来た事を、心から嬉しく思います。 最後になりましたが、社長さん、祐子さん、洋介さん、森さん、峠原さん、上野さん、そして職人の皆さん、本当に有り難うございました。 そしてリフォームが行われる約四ヶ月間、数々のサポートをしてくれた両親と義理の母にも、感謝の気持ちで一杯です。沢山の迷惑をかけてしまいましたが、共に過ごせた四ヶ月間は 、大切な々宝物の様な思い出になりました。 本当に有り難うございました。
(すみくらつうしん 2015年8月号より、転載)