山羊と暮らす家


I様

 京都市伏見区 ★2013年9月完成

家づくりのきっかけ

   

T=ご主人、M=奥様

T:就職が決まり、京都に引っ越して来てすぐに結婚。妻は動物が好きで夏休みに北海道の農場にファームステイに行ってしまうような人だから、二人だけの生活は少し寂しかったのかもしれない。仕事のストレスもあって、「どうしても、動物を飼いたい。出来れば家畜!豚とかヤギとか!牛はさすがに大きすぎるかな。」と言い出した。 いつかは家を建てたいと思っていたので、予定を早めれば良いかと軽い気持ちでスーモカウンターに行き、薦められた工務店Aで、土地探しをしていただいた。私たちの希望は、「夫婦二人各々の通勤に便利で、購入可能な価格」、そして「動物を飼える広さ」。この「動物を飼える広さ」が妻のイメージと違ったものだから、あとで大変でした。僕は犬が飼えればと思っていたのに、まさか本気でヤギを飼うつもりだったとは・・ 間もなく十分な広さで、緑豊かで日当たりも良く、ただし崖地で電車が近いと言う欠点もある変わった土地が見つかり、そこを購入することに。妻はイマイチ工務店Aがピンと来ないようで、他の工務店も探すことに。

M:生まれてからの二六年間を過ごした埼玉県を離れ、友達も親戚もいない京都に引っ越してきて一年。これといった趣味もない私は仕事に追われる毎日の生活に疲れを感じ、癒しを求めていました。 小さな時から犬や猫、ハムスター、鯉、ザリガニなど様々な動物がいる生活を送ってきた私は動物を飼いたいと思うようになりました。夫に相談すると、家を建てようということに。でも、実際は「どうしたら建てられるのかさっぱりわからない・・・」と思っていたら、イオンに住宅情報を提供してくれるスーモカウンターなるものがあることに気づき、ここで聞いたら何かが具体的に進むのでは?と思い、夫と共にスーモカウンターに行ったのが2012年の九月。それからはかなりの急展開で土地が決まり、人生初のローンを組むことに。

住暮楽との出会い

T:妻が、住宅情報誌やネットから住暮楽を見つけてきたが、私は工務店Aで良いと思っていたので、初めは話半分・・・でも、通勤中にHPを隅から隅まで見て妻は住暮楽に魅了されていた。 八郎さんの独演会を二時間聞いて、住暮楽を知っていくと他の工務店とは違うところが見えてきた。それは「工務店として独自のこだわりと想いを持っている」こと。それに大手のハウスメーカーにも、他の工務店にも無い家族のような親しみやすさを感じて、住暮楽にお願いすることに決定   
M:工務店Aと話を進めていましたが、いまいちピンと来ないままでした。夫は特に不満はないようでしたが、一生に一度の買い物なので、しっかり納得して決めたいと思った私は、通勤の行き帰り(往復三時間弱)に気になった工務店のHPをチェックする日々。そんな中、たまたま住暮楽のHPを見て「家づくりストーリー」にすっかり魅了されてしまい、ここなら自分たちの希望に合う家を建ててくれるかもしれないと思い電話をしました。HPを隅々まで読んでいたので、実際に住暮楽に伺うととても初めて会ったとは思えない気分でした。 住暮楽が他の工務店やハウスメーカーと違う点は、自分たちの意見を専門家としてはっきり言ってくれるところ。お客様至上主義で要望をすべて盛り込んでくれても発展性がないし、かと言ってプロの意見だけが先行するのも窮屈。私は工務店と客という立場が違う中で、お互いの考え方や意見をはっきり表明しあってこそ最終的に一番良い家が出来ると思っていたので、住暮楽の姿勢にはとても好感が持てました
      

設計 〜ガケ対策〜

住暮楽のガケ対策は北へ逃げるというすごくシンプルなものでお陰で庭も広くなった。他の工務店の案を思い出すと、こっちで良かったとつくづく思う。家のなかは、自分たちの希望がどんどん形になっていく高田さんとの設計は楽しかった。 でも、ちょっとした後悔もひとつだけ。屋根は南側をもっと広くしておけばよかった・・・。太陽光発電とOMソーラーの採用を迷っている段階での設計だったので、最終的に採用を決めてからの後悔。あの時さっさと採用を決めて、もっと強く高田さんに言って、広くしてもらえば良かったなあと。簡単なリフォームや、DIYでなんとかなる問題ではないので、もっと考えを詰めておけばよかった。

着工から完成

T:土地は古家付きだったので、取り壊してからあらためてその広さを見ると素晴らしいサイズ!地鎮祭、ベタ基礎、構造と毎週土日には楽しく見学をさせてもらった。 ベタ基礎の立ち上がりの根元を見て、意外とスカスカなのでは!?と思ったことをそのまま住暮楽に伝えると、「これでも昔に比べればキレイな方です。強度的に変わらないですが、気になるようであれば、見た目だけ手直ししますか?」なんと素直な回答!この素直さが住暮楽の良いところ。「強度が変わらないなら、必要ありません。ベタ基礎の立ち上がりなんて見えませんし。」とこちらも素直になれる。 お盆休みの壁塗りは、猛暑のため現場に行くまでに汗だく。昼ごはんを食べに行こうにも暑すぎて倒れそう。でも、考えてみれば作業中なんとかなったのを考えると住暮楽の家は断熱がしっかりしていたのかと。

最後に

M:家づくりを通して気付いたことは、両親が共働きだったために一歳前から保育園に通っていた私にとって「家=保育園」のイメージだったことです。おかげでヤギを飼いたいとか大きな木の梁があって、開放的な空間で、木の床で、広い庭があってなど色んなことを要望することになったけど、結果的に満足のいく家になりました。
T:妻が見つけてきた住暮楽さんは僕らとの相性がバッチリだったと感じている。多分他の工務店でも、それなりの家が建てられたと思う。でも、それなりではなく大満足と胸を張って言える方が良い。住暮楽にお願いしてその願いは叶ったと思っています。ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

 (すみくらつうしん 2013年10月号より、転載)