しっかり建てた熟慮の家


H様

 京都市北区 ★2016年5月完成

はじめに

私たちが、住居を購入しようと決めたのは、去年の春のことでした。ゆくゆくは一軒家を買いたいと漠然とは思っていたものの、日頃の多忙さに負け、 時間だけが過ぎ去っていた状態だったと思います。そんな中、結婚して二年目に長男が生まれたことをきっかけに、いよいよ住宅の購入計画を立て始めました。 お互いの勤務地や住んでいた祖母の家が北区だったので、北区でいい場所がないか探し始めました。

しかし、いざ探そうといっても何から手をつけていいか分からない状態。藁をもすがる思いで訪れたのは、スーモカウンターでした。 そこで、住宅購入に至るまでのながれを丁寧に説明していただきました。土地の探し方、ローンの組み方、工務店の見つけ方など、何回も通い話を聞きました。 この時に様々な知識を身に付けられたことが、後にスムーズに計画が進められた一つの要因だったのではないかと思います。 そのスーモカウンターで、自分たちが住みたいと思っている家について色々と話をしました。 「自然が感じられる家」「断熱がしっかりしている」など、たくさんのことを要望としてお話ししたと思います。 すると、その条件に合わせて、三社の工務店を紹介していただきました。早速その三社の会社の方の話を聞いてみようということになり、一日で一社あたり約二時間ずつ、 ぶっとおしで話を聞きました。各の会社が大切にしておられること、こだわりなどいっぱいお話を聞かせていただきましたが、 「家づくりって奥が深いなあ」という驚きや「これからとんでもないことを決めていくのだなあ」という覚悟など、色々なことを感じながら聞いた時間は、本当にあっという間でした。

住暮楽との出会い

実は、その三社目にあたる工務店が住暮楽さんでした。八郎さんに施工した家の写真を見せていただき、パッシブ建築という家づくりの考え方を教えてもらいました。 木でできた家のよさに魅力を感じ、また八郎さんの、家づくりに対してとても情熱をもって取り組んでおられる姿勢に好感を持って話を聞かせていただきました。 そして「一度、住暮楽の家に実際にいらしてみて下さい。」とお声かけいただき、実際に足を運んでみることにしました。その後洋介さんのお家にお邪魔させていただいたのですが、 その時に私たち二人ともが、住暮楽さんにお願いしようと直感的なものを感じたと思います。リビングの丸机、SHIPのスペース、 リビング横の和室、地下室、子ども達の部屋など、どれをとっても洗練されたデザインで、私たちの願っている家そのものでした。 その後、土地もようやく決まり、いよいよ私たちの家づくりが始まりました。

自分たちの思いを形に

間取りについては洋介さんに相談に乗っていただき、自分たちの思いを形にしていただきました。 まずは広さ。リビングでゆったりと寛いだり、今後家族が増えてもみんなが集まれる団欒の場所が欲しかったので、 南側の窓際に、予算の範囲でできるだけ広くとれるようにお願いしました。それから、半独立した和室も私たちの強い希望でした。 客間として、また、実家から両親が泊まりに来た際に使えるような、普段の生活スペースとは分けた空間を作っていただきました。 そして書斎・・・  仕事で使う本や書類をとっておくスペース、またそれを使って仕事ができるような机スペースをSHIPとは違う場所に作って欲しいということもお願いしました。 洋介さんは、これらの私たちの要望に嫌な顔一つせずに熱心に耳を傾けて聞いて下さり、間取りの計画に取り入れ、実現可能にして下さいました。 そして最後の究極のわがまま・・・ それは、私たちがお酒が好きなことに起因しています。キッチンのカウンターにお酒を並べる棚と、 ロフトには非日常的な空間でお酒が飲める「ちょい飲みスペース」特に後者は本当にダメもとで尋ねてみたのですが、何と、このことも本気で考えて下さいました。 「少し考えてみます。」というご返答の後、「ちょい飲みスペース」の机の木を見に行きませんか?」という連絡をいただきました。連れて行っていただいたのは, 「花背製材所」で、珍しい木がたくさん置いてある製材所でした。その中から私たちのイメージにあった木を選び、一枚板のテーブル用に加工していただきました。 そしてロフトの舟形が見える窓の下に設置していただき、非日常的な空間を演出するため照明を暗くもしていただきました。

青いドア

後、外観のデザインについても、決定に至るまでは苦労の連続でした。住暮楽さんが施工された家の完成見学会に行かせていただく中で、 外のドアを目立つ色にすることがとても素敵に感じました。そこで候補として出た色が「青色」でした。聞いてみると、住暮楽の新事務所のドアも青色とのこと・・・ 「これは乗っかろう。」と思い、青色に決めたところ、他の外壁の色との組み合わせがとても難しいのです。シミュレーションソフトを使って、 「ああでもない」「こうでもない」と言いながら、材質や色を検討すること、述べ五時間ほどになったのではないでしょうか。そのことにも洋介さんは「いくらでも付き合いますよ。」 と最後まで一緒に考えて下さいました。

最後に

これほどの要望に応えて下さり、また私たちが計画を立てやすいように様々なサポートをして下さった住暮楽のスタッフのみなさんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 自分たちが考えてつくった家を、これから家族で大切に使っていきます。またいつでも遊びに来ていただけたらと思います。ありがとうございました。

(すみくらつうしん 2016年5月号より、転載)