赤ちゃんを迎える家


N様

 京都市北区 ★2016年12月完成

土地との出会い

僕たち夫婦が結婚してから約一年の去年の春、実家近くで、駅や商店街にも近い便利なエリアに売土地を見つけました。 マイホームなんてまだまだ先と漠然と思っていましたが、土地の安さに惹かれて現地を見に行きました。でも、思っていたより狭く、 建築会社を自由に選べない「建築条件付土地」でした。案内された工務店の話を聞きに行ったものの、いまいちピンときませんでした。 結局この土地は買いませんでしたが、この場所の便利さや環境の良さがとても気に入りました。  季節は夏になる少し前、そのエリアの別の土地で「いいけど高いなぁ」と思っていた物件の値段がいきなり250万円下がったのです。 「これはチャンス」と思い切って購入したのでした。

ひたすら勉強、そして完成見学会のはしご

家というのは人生で最も高い買い物です。自分たちが十分に理解した上で賢く判断したいという性格もあり、家づくりに関して猛勉強を始めました。 本を買ったり、新聞社主催のセミナーに参加して勉強した結果、最も重要な判断は依頼先の選定だという結論に至りました。 ではどのように依頼先を選ぶのか。まずは、住宅の素材や性能について勉強し、各社が訴える長所を理解できるように努めました。 そしてそれぞれが手がけた家の完成見学会にできる限り参加して、実際に人が住める状態の家を見ることにしました。 住宅展示場では多数の住宅を一度に見られますが、広大でハイスペックな展示住宅を見ると判断を誤ると聞きます。 OB見学会の場合では、実際住まれているOBさんから直接話を聞くことができる場合もあり、大いに参考になりました。 完成見学会で気になった工務店には、自分たちの重視する性能、要望を基本方針としてまとめてお話しし、プランの提案をお願いすることにしました。

住暮楽さんに託す

 住暮楽さんを最初に知ったのは、新聞に挟み込まれた完成見学会のチラシでした。暖かみのある木の家の写真が印象的でした。 いろいろな工務店から話を聞く中で、それぞれ得意とする技術や工法は違います。住暮楽さんの住まい教室では、他社が主張する工法について質問をしても 嫌な顔をせず、正面から疑問に答えてくださいました。その結果、自然素材の家づくりについて住暮楽さんが最も優れた考え方や経験、 技術をお持ちだと感じました。 住暮楽さんの完成(OB)見学会には何度も伺いました。最初は洋介さんのご自宅だったと思います。 住み始めてから数年経った家の様子が分かりました。洋介さんに失敗したと感じているところもあえて聞いてみましたが、 素直に説明してくれて、今後作る家では同じ失敗をしないように活かしていると聞いて、信頼がおけると感じました。 あるOBさんの家では桧無垢板の床の踏み心地が柔らかくて素晴らしいと感じました。

独自の仕入れルートがあるおかげで桧も杉と同じ価格で実現できると聞いたことが住暮楽さんに決めた決め手の一つでした。 また、別のOBさんの家では一階と二階の間に通気ガラリを設け、夏に涼しい空気を二階に送っていると聞き、僕たちの家にも取り入れました。 リビングの畳スペースも他のOBさんの家で見た例を参考にしています。こういった住暮楽OBさんの家を見るうちに、 僕たちもこのような素敵な家を建てたいなと思うようになりました。 そして、これまで参考にさせていただいた恩返しの気持ちから僕たちの家でも完成見学会をお引き受けすることにしました。

打ち合わせの連続

 打ち合わせが始まると、毎回決めるべきことが山のようにあり、次回までに『宿題』をこなすのが大変でした。 でも、同世代の洋介さんは話しやすく、現実的な提案をしてくださるので、打ち合わせはいつも順調に進みました。

あっという間の上棟

  打ち合わせが終わると、上棟まではあっと言う間に進みました。 上棟セレモニーでは恒例の手形押しを行い、良い記念になりました。お祝いとして住暮楽さんから頂いたケーキ、とても美味しかったです。

意外に難しかった壁塗りDIY

工事も順調に進んできた10月、寝室の壁塗りDIYを体験させてもらいました。 きれいに塗ろうとがんばりましたが、なかなか思ったようには塗れないものです。 結局、森さんにきれいに直していただき、さすがプロの技だなと感心しました。 でも、これから長く過ごすことになる寝室の壁を見る度に思い出せるような、いい記念になりました。 来年春に誕生する僕たちの子供が大きくなった時に話すネタができてうれしいです。

足場がとれ、完成へ

 家づくりも終盤になった今、いよいよ足場も無くなり、本来の姿を現してきました。 グレーのそとん壁と木製窓の組み合わせもイメージ通りです。ここまでいろいろな苦労がありましたが、 逆に自分達の手で(当然住暮楽さんの大きな力をお借りして)作り上げた達成感もあります。 今後の保守など、住暮楽さんとは長いお付き合いになります。よろしくお願いします。

P.S.

これをお読みの皆様方の家づくりがうまくいきますように。

(すみくらつうしん 2016年12月号より、転載)