最短動線で快適空間「職住一体の小さな家」

愛着を持って、永く大切に使う。そんな暮らしに憧れて
『椅子の張り替え』の仕事をしており、自宅兼作業場として古家を借りていました。
冬は寒くて夏は暑い。いつか引っ越すつもりで、食器も家具も何もかもすべて間に合わせのものを使っていました。だけどやっぱり、好きなものに囲まれて、永く大切に使いながら暮らしたい。
そんな想いで新居を叶えることにしたんです。
用途にあわせてフロアを割り振った、職住一体の家
朝、1 階の作業場に降りて作業着に袖を通すと、仕事スイッチが入ります。
生地や糸など部材を保管する棚もすべて造作。耐震性を高めるための小さな壁が工程ごとの間仕切りになって、作業がしやすくなりました。
土間は納品待ちの椅子やソファーを保管する場所としても活用していて、広めにしておいて正解でした。
2 階のダイニングテーブルはお客様と打合せをしたり、事務や広報系の仕事をしたり。
家族団らんの場であり、仕事場でもあります。
3 階は完全なプライベートエリア。頻繁に上がり下りすることはなく、夜寝る時に上がって入浴、洗濯します。
室内干しして、乾いたらそのままクローゼットへ。
以前は仕事に集中しすぎて、雨が降っても洗濯物を入れそびれたことがあったけど、その心配もなくなりました。
無駄とストレスが減り、在宅時間と楽しみが増えました
今は夫婦とも自宅で仕事をしています。
ずっと家にいてもストレスにならないのは、スペース配分と動線の良さのおかげ。
同じフロアで家族が別々のことをしていても、どこか一体感がある距離感も気に入っています。
畳スペースで絵本を読んだりブロックで遊ぶ息子の姿がキッチンやダイニングから見えるのが嬉しいですね。念願だった熱帯魚も飼い始めました。
畳スペースとSHIPを仕切る造作棚に水槽を置いて、どこからでも魚たちが見えますよ。
家全体の温度差がないのも本当に快適!
エアコン1台とサーキュレーター1台だけで、年中、家全体が適温です。
寝る前に暖房を消しても朝まで暖かさが残ってるから、真冬でも布団から出るのが億劫にならないんです。
前の家は、どんなに冷暖房しても垂れ流し。それでも使わなければ過ごせないし、もったいないと思いながら暮らしていました。そんな日常的なストレスからも解放されました。
変わることのない、作り手としての共感
家づくりは初めてのこと。完成したら見えなくなってしまう部分がほとんどだし、疑心暗鬼になったら消耗すると思います。
住暮楽さんは作り手の顔が見えるし、技術はもちろん人柄の誠実さが大きな安心感でした。
根底にあるのは、同じ作り手としての尊敬と共感。「自分もこんな仕事ができるようにならないと!」と、身の引き締まる思いがします。
出会って10年、変わることなくいい関係でいられるのは住暮楽さんだからこそ、ですね。