Menu
```

素材のこだわり

MATERIALS

素材のこだわり

京都府産木材

京都府産木材
京都府産木材

住暮楽は主に京都府やその近隣の木材を使用します。

日本の建築における木材自給率は長い間20~30%程度で7割以上を輸入材が占めていましたが、この比率を逆転させたいと考え、積極的な地域材利用に取り組んできました。
特に2023年からは新築において全棟横架材(梁)に京都府産のスギを用いることとし、概ね目標の比率に達しています。(日本の木材自給率も、コロナ禍のウッドショックを機に少し回復し、2022年度は35.8%となりました)

構造材のうち、柱や土台は元々ヒノキを採用していましたが、横架材は曲げ強度が必要かつ大量に使用するため、輸入材としてありふれていて安価なベイマツを主として使用してきました。

ベイマツより強度は劣るものの、コストは同程度である国産のスギ材利用も長年試みてきましたが、含水率の管理やヒビ割れの問題があったことで使用を控えざるを得ませんでしたが、供給元の設備投資や技術革新により、安定して質の高い材が供給されるようになったことから、現在は強度の必要な外周部等の大梁にはベイマツを使い、内部にはスギを用いるというハイブリッドとしています。まさに適材適所と言えるでしょう。

こうした取り組みは京都府からも一定の評価を得ており、2023年後半からは生産者から利用者までを一直線につなぐサプライ・チェーンとして、山の木を伐採する森林組合、乾燥・製材を受け持つ製材業者、それらを使って家づくりを行う住暮楽が一体となって府公認の事業体として認められました。

森林資源の豊かな日本ではありますが、実態はなかなかに悲惨な状態で、思うように国産材の利用は進んでいません。山では木々たちがとうに使い頃を迎えているにも関わらず、使われない→売れない→値が下がる→切り出すコストが出ない→ますます使われないという負のサイクルから抜け出せていません。
家づくりには少しでも日本の木を使いましょう。

セルロースファイバーの断熱材

セルロースファイバーの断熱材
京セルロースファイバーの断熱材

原料となる紙は段ボールなどさまざまですが、住暮楽で使用しているのは新聞の印刷工場から出る印刷残紙(市場に出回らない新古紙)を細かく切り刻んでホウ酸やホウ砂を添加したものです。
寿命が大変長く、家を解体する時に回収してもう一度使うことすら不可能ではないとされており、廃棄するにしても埋めれば土に還り、焼却すれば灰になって害を及ぼしません。また、製造の際に使用されるエネルギーも非常に小さく抑えられていて、本当の意味で環境に配慮された製品であるとされています。

このような事情からセルロースファイバーは断熱材のなかで唯一”エコマーク認定”を与えられた素材なのです。

セルロースファイバーの特徴

断熱と気密、そして防音

セルロースファイバーはグラスウールなどと比べて比重が重く、緻密に充填された断熱層はそのまま気密層になり、空気の出入りを抑制します。「断熱と気密」これが暖かさの秘訣ですが、同時に優れた防音性能まで発揮します。 本格的な防音室とまではいきませんが、人の話す声やピアノなど楽器の音が外へ漏れにくくなります。外を走る車や雨音は室内へ届きにくくなり、静かな空間が生まれます。

燃えにくく、有毒ガスが出ない

セルロースファイバーはホウ酸など安全性の高い物質で不燃加工された国土交通省認定の準不燃建材です。高温の炎をあてても表面が焦げるだけで炎が出ません。焦げても有毒ガスが出ないため、例えば隣家が火事になっても延焼しにくく安全度の高い建物になります。

ミネラルの効果

ホウ酸などホウ素系素材の効果により、セルロースファイバー断熱材には次のような副次的効果があります。
・撥水性…万が一雨漏りなどがあった際、水が沁みにくく濡れても乾きが早い。
・防錆効果…建物に使われる釘などの金物を錆から守る。
・防虫性…ホウ酸団子と同じで防虫効果があります。

呼吸する植物繊維

セルロースファイバーの組成は植物の組織そのものですから、木材と同じように「湿気が多いときは吸い、乾くと吐き出す」という調湿作用があります。その点で木造家屋に最もふさわしい断熱材であると考えています。

左官材

珪藻土

珪藻土

太古の時代、植物プランクトンであるケイ藻類の死骸が堆積し、化石化した岩石です。
元が植物性の細胞であることから多孔質、つまり微細な穴が沢山あいており、空気中の臭いの元となる分子を吸着することから消臭能力があります。

多孔質であることから空気の含有量が多く、断熱性が高い。このため昔から七輪(炭火のコンロ)の材料として広く利用されてきました。左官材として壁に塗ると臭気の他、VOC(揮発性化学物質)や湿気を吸収して空気を浄化するため、焼き肉などの食事の後でも早期に香りが消え、ペットの臭いを抑える効果もあります。

しっくい

しっくい

焼成した石灰石の紛体を水で解いたのが生石灰クリームで色は純白です。耐水性や接着性が強いため、日本では古くから防水材として利用されて来ました。屋根瓦の固定や土壁表面の保護に用いられる漆喰には糊や植物の繊維を混ぜて強度を高めています。
それなりに硬さはあるものの、もろくひび割れやすいことから屋外での利用には注意が必要であり、高圧洗浄機の水圧にも耐えられません。

最近では室内用として塗りやすく調整されたクリーム状のしっくいが、明るく真っ白な室内空間を好まれるお客さまから一定の人気を得ています。

長所はアルカリ性が強くカビが生えにくいこと。また、空気中のVOC(揮発性化学物質)を分解する効果もあります。

しらす壁

しらす壁

霧島や桜島など九州南部の火山噴火による火山灰土(シラス)を原料とした左官材料です。
室内用は「中霧島」、屋外用は「しらすそとん壁」の名称で製品化されています。

しらすそとん壁は住暮楽では最高級の外壁素材です。
塗りつけた土を大きな剣山のような道具でこすって表面をかき落とす「掻き落し仕上げ」は土の粒が大きく、表情に深みと優しい風合いがにじみ出ます。

しらす壁は無機質であるため、カビが生えません。
しかも収縮率が小さいのでほとんどヒビ割れも起しません。
また、静電気を帯びない素材であるため、空気中に漂うほこり、外部であれば黄砂や花粉、排気ガスなどの微粒子を呼びにくく、汚れ自体があまりつかないという長所を持ちます。

外壁材としてはセラミック系の顔料が紫外線の影響を受けにくく、色褪せは非常にゆっくりです。土に似た自然な風合い、優しいアースカラーの色味は京都の街並みにも溶け込み、京都市の厳しい景観上の制限もクリアしています。

コストが高いというデメリットだけが唯一の欠点ですが、欠点を補って余りある魅力的な素材のひとつであるといえるでしょう。

素焼き陶管

住暮楽では雨水を地中へ浸潤させる工法を採用しています。
そのため雨水の排水には塩ビ管をなるべく使用せず、素焼きの陶管を埋設します。
完全な暗渠(土に埋まって地上からは見えない工法)ですから、地表には何も無く隅々まで敷地を使えます。
こうした雨水の地中浸潤を促す工法は、ゲリラ豪雨による洪水被害を軽減したり、地下水量を増やすなどの効果が認められており、近年では向日市のように積極的に奨励する動きも出てきています。
素焼き陶管には家の周囲の土壌の排水性を向上させる効果があり、大雨の日でも家の周りに水たまりができません。排水性がわるいと湿気が建物にまで影響を及ぼし、シロアリが増えて木部の食害が発生したり、寝具や衣類、畳などが湿気を帯びカビが生えやすくなりますが、素焼き陶管を埋設すると雨上がりにはサッと水がひくようになります。
雨水排水として一般的に行われる側溝や集水マスを設置する工法は水たまりができやすく、ボウフラが湧いて蚊の発生源になりがちです。また定期的な落ち葉や泥の清掃が必須となり、怠ると配管が詰まって業者さんによる清掃を余儀なくされます。
地中に埋設された陶管には上記のデメリットがなく、誤って割れない限りほぼ永久にメンテナンスフリーであるという優れた長所を持っているのです。

素焼き陶管
素焼き陶管には家の周囲の土壌の排水性を向上させる効果がある

家づくりをもっと知る

私たちの家づくり

それぞれの家族のライフスタイルを大切にした、「みんなが幸せになる家づくり」を目指しています。

素材のこだわり

長年の家づくりの経験から厳選した「家の素材」についてお伝えします。

家づくりの流れ

多くの方にとって初めてとなる家づくり。その流れをお伝えします。

よくあるご質問

家づくりについてのよくあるご質問にお答えします。

SHIPとは

SHIPとは、「家族みんなで共有する書斎」のことです。

OMソーラー・パッシブエアコン

住暮楽がおすすめする全館空調システムである「OMソーラー」と「パッシブエアコン」について

保証・メンテナンス

すみくらの家の保証・メンテナンスの情報をお伝えします