自然素材
木、紙、土などの自然素材は周囲の湿度に応じて湿気を吸ったり吐いたりする性質があるので、高温他紙の日本では快適な居住空間をつくるための必須アイテムとして古くから用いられてきました。
木の家
住暮楽は国産材優先です。構造材のうち、柱、土台、大引きは常にヒノキですが、梁や桁など横架材は曲げ強度が必要で、しかも大量に使うのでありふれた安い木が適していますが、そのニーズに適する国産材がありません。
そこで強度の欲しい大梁には高価を承知でヒノキを使い、美観を優先する部分には杉を用います。
ただしコスト優先の場合には全ての横架材を外材にすることもあります。
左官材
ケイ藻土
植物プランクトンの一種であるケイ藻類の死骸が堆積して化石化した岩石です。多孔質なので吸着性があり、断熱性も高い。このため昔から七輪(コンロの一種)の材料など広く利用されてきました。左官材として壁に塗るとVOC(揮発性化学物質)や湿気、臭気を吸収して空気を浄化するのでペットや台所の嫌な臭いを取り去ってくれます。
左官材
しっくい
焼成した石灰石の紛体を水で解いたのが生石灰クリームで色は純白です。耐水性や接着性が強いので防水材として利用されて来ました。屋根瓦の固定や土壁表面の保護に用いられる漆喰は、クリームに糊や繊維を混ぜて引張り強度を高めています。
最近はクリームのまま室内の壁等に塗るケースが増えています。アルカリ性が強くカビが生えにくい、また空気中のVOC(揮発性化学物質)を分解する等の長所があります。
左官材
しらす外壁
掻き落し仕上げをすると粒々が大きく表情に深みの出る外壁左官材です。霧島や桜島など九州南部の火山噴火による火山灰土(シラス)を原料としています。無機質なのでカビや静電気の影響が少なく、またセラミック顔料を使用するので色褪せも少ないので汚れにくいのが特長です。しかも収縮率が小さいのでほとんどヒビ割れも起しません。
素焼き陶管
による
庭排水
庭の排水性がわるいと湿気が建物にまで影響を及ぼして、シロアリが木部を食害したり、寝具や衣類が湿気を帯びたり、畳にカビが生えたりします。
一般的に行われる対策としては、庭に側溝を設けたり、塩ビの配管と雨水マスで集排水しますが、住暮楽は農業用の素焼き陶管を埋設して、土壌自体の排水性を改善するようにします。完全な暗渠排水ですから地表には何も無く庭は隅々まで使えます。雨水マスのようにボウフラの湧く水溜まりも無く、ほぼ永久にメンテナンスフリーです。