家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
「家は奥さんの持ち物」と言われて
「やった!出来た!」
数日前、家中の壁を全部塗り終えました。これほど気持ちいい達成感を味わったのは、本当に久しぶりのことです。
振り返れば本格的に家探しを始めたのは約二年前、二○一○年夏頃。以前から購入するならマンションではなく一軒家がいいと考えていました。
住宅販売のチラシを見ても探している地域にこれといった物件は見つかりません。それでも時々オープンハウスをのぞきに行ったり、住宅展示場に行ってみたり。
住宅展示場に建ててあるような大きな立派な家は私達にはとても無理。かと言って建て売りの家には少しの魅力を感じるどころか、とても不安を感じずにはいられません。
住まいに関する雑誌を見ているうちに「やっぱり注文建築がいい、家は一生一度の買い物なんだから」と思うようになりました。そして雑誌に掲載されている工務店をパソコンで調べ、資料請求。その中の一つが住暮楽さんでした。
見学会と住まい教室
構造見学会やら完成見学会に足を運び、木の香りが充満する家を実感しました。探し求めている家に出会った感じです。事務所での住まい教室に参加させてもらい、社長さんの説明を聞きました。予想していたよりも大変長く、かつ熱かった。熱かったというのは言うまでもなく、部屋のことではなく社長さんの語り。家づくりに対する」情熱というか、真剣さ、誠意が充分に伝わってきました。「住暮楽さんに建ててもらっていいよな?」とその日のうちに主人から言われました。当然、住暮楽さんの建てた家が気に入っていたということもありますが、恐らくは社長さんの人柄にひかれたからと思います。実は私がそうでした。社長さんの家づくりに対する真摯な姿ともう一つ私の心を捕らえたのは説明の終盤で話された言葉です。「家づくりは奥様の気持ちを大切にして進めると失敗しない」というような感じのお言葉。かなり前のことなので一言一句は覚えていませんが、このような主旨のことをお話し頂けて私は大満足し、住暮楽さんに決定しました。
土地探し
建ててもらいたい工務店は決まったものの肝心な土地がなかなか見つかりません。二人の姉弟の下の息子が中学生なので校区内での土地を希望していたこともあり、見つからないままの状態が何ヶ月も過ぎました。「このままのじゃ、うちは新しい家には住めないやん!」と娘にぼやから始めた昨年十月頃、やっと土地を購入することができました。この時も社長さんに不動産屋さんとの間に入って放しをして頂き、購入の際にも同席して頂いたりと大変お世話になりました。
打ち合わせ〜工事
土地の決済が無事終了し、設計士の高田さんとの打ち合わせがようやく開始。二週間に一度のペースで行われた打ち合わせは本当に心和む場でとても楽しかったです。高田さんを中心にゆう子さんや山北さん(現在は退職されています)にも加わって頂き話しやすくついつい余談に花が咲いてしまうことも。
初回打ち合わせ時に家族構成(権力関係を含め)や個室の数、新居に持参したい家具などについて雑談的に話しただけだったのに、後日郵送されてきた設計図は非の打ち所がないもので「流石プロ!」と言わしめる感じでした。
ほとんど変更するところなく現在の図面に至っています。OMソーラーと太陽光発電を取り付けるかどうかには、相当悩みました。家族会議の結果、結局どちらも取り付けないことに。入居後「取り付けておけば良かった」と主人に言われないかと内心冷や冷やしています。
十二月に契約、今年の二月地鎮祭、三月には上棟と進み、事務所での打ち合わせも一月末で終了。いつも親戚のお宅にお邪魔しているような居心地の良さを感じていただけに、なんだか少々寂しさも。地鎮祭、上棟の両日ともに晴天に恵まれました。上棟に際し数日前から大工の磯部さんが大きな丸太に手を加え、
立派な梁を制作して下さり、今や見事にリビングの主になっています。お陰様で主人は夢の一つが実現されてご満悦。
DIYそして完成
それから一ヶ月半程の間に工事は着々お進み、GW後半からいよいよ私たちの出番となりました。
予算削減にもなり、何より我が家の家づくりに少しでも参加したいという思いから自分たちで壁塗りを決心したものの、一部のみをするものと思っていた私は、主人が「どうせやるなら家中の壁全部を自分たちで」と言い出してビックリ!しかも三つの個室以外は全て二度塗りですることに。
前々から手伝ってもらう約束をしていた私の父(七十五歳、大阪在住)を加え、三人は不安でいっぱい。まずは洋介さんが見本に壁を塗り、コツを教えて頂きました。おぼつかない手つきで塗り始めましたがやはり最初から上手くできるはずもなく、不安はつのるばかり。三人で作業できるのは三、四日程。その日以外は二人での作業となります。洋介さんの「上手くなってます。大丈夫。いい出来ですよ。」との声に乗せられ、三つの個室が完成。残すは厄介な二度塗り。洋介さんと峠原さんが私達では到底できそうにもない所を塗って下さり、計十七日間でやり遂げました。
父とこんなにも長い時間、共同作業をするのは恐らく初めてのこと。貴重な良い思い出になること間違いありません。この体験を通して良かったのは自分たちも直接家づくり携われたという実感が得られたこと。更にもう一点、いかに沢山の人達が我が家のために頑張ってくれているかを知れたこと。
感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。約一ヶ月後の完成見学会に向けて工事は今も続行中。どんな素敵な家が出来上がるか非常に楽しみですが、私達にはまだ課題が沢山残されています。一層頑張りますので、どうか引き渡し後も困ったことが起きた時には助けて下さいね。よろしくお願いします。
家は買うものではなく作り上げていくもの。それを感じとれたのは私達の人生において本当に大きな収穫でした。
(すみくらつうしん 2012年6月号より、転載)