家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
あたためてきた思いを形にした終の住みか
家づくりのきっかけ
H=ご主人、K=奥様
H: 築43年の家は、とにかく冬の寒さがひどくて。妻の手足が冷えて、見ていられないほど。年とともに寒さ、暑さも体に堪えるし、このままではいけないと、新たな住まいを考えはじめました。
K: リフォームも考えましたが、水回りを入れ替える時、床下を見てショックを受けました。小さなコンクリートの塊に細い柱があるだけの頼りない基礎。地震も怖いし、土台からやり直すなら、建て替えようと決意したんです。
H: せっかくなら、もう少し奥まった場所の方が静かだと思い、土地探しも始めました。散歩がてら街を歩いていたら、よさそうな土地を見つけて。そこは大手ハウスメーカーで建てるという建築条件付きの土地だったけど、すごく気に入って、申込金を支払いました。
K: そのハウスメーカーにプランをお願いしたら、あっという間に間取りが出来てきて。こちらの希望はすべて盛り込まれているものの、何かが足りない。それなのに「設備・建材はこの中から選んでください」と、なんだかせっつかれるような感じだったんです。それで、費用はかかるけど、建築条件を外してほしいと申し出ました。納得いく家を建てたかったですから。でも、それは断られてしまいました。
振り出しに戻る
H: 土地の話が流れて2年ほど、家の建て方や断熱の種類など、片っ端から本を読んで勉強しました。いろいろと知っていく中で「木の家がいい」と希望が固まりました。しかし、いざ住宅展示場に足を運んでみても、なかなかコレという家が見つからない。『木の家』と謳っていても、一部が無垢の木で、他は合板だらけなんてことも多くて。その頃から、ハウスメーカーが建てる家はどれも同じに見えてきて、大手志向は卒業しました(笑)。次は工務店を中心に当たり始めましたが、すぐに営業攻勢があるのには閉口しました。上司を連れてきたり、直接家に訪ねてきたり。これまた、どこと話をしても「この会社でなければならない」という魅力がなかった。今の家を超える満足度がなければ、新たに建てる意味がないですから
K: その頃、土地も見つかって、家づくりの依頼先は未定だったけど、先に購入しました。あっという間に2年が過ぎ、不動産取得税の納税猶予も終わろうとしていた頃、住暮楽さんと出会ったんです。
もうすぐ完成、自慢の我が家
H: 前の家にも庭はあったけど、隣家が迫っていて、あまり広々とした感じはありませんでした。今回は建物をL字型にして、ウッドデッキを作ることに。2方向からデッキを眺めることができ、視界が開けていて、すごく開放感があるんです。
K: ロフトが広いのも魅力ですね。これくらいのスペースがあればかなり収納できますし、山小屋の屋根裏部屋のような雰囲気で、人が来たら泊まってもらうこともできます。
H: 外構までこだわってくれるのも住暮楽さんならでは。外からの視線を遮れるよう、雑木林のようにしていく計画です。2階からも木々の緑が見えるようにしたいから、まだまだ時間はかかりますが、じっくり楽しみたいですね。
K: 工事中、お盆の暑い時期に夫婦で壁塗りをしました。連日38度の猛暑だったけど、家の中は意外と涼しくてびっくり。断熱の威力を実感でき、住むのが今から楽しみです。
家づくりを振り返って
H: 初めて会った時から、この人たちと一緒に家を作りたいと思っていたんだと思います。売ろう売ろうと一方的な姿勢を押し出されるよりも、「うちはこういう家づくりをします」と明確に言ってくれた。自分たちの仕事に誇りを持っていることが分かった時から、心は傾いていたのかも知れません。
K: 限られた予算の中で、施主がこだわっていることは何としても叶えようとしてくれる。その姿勢が何より嬉しかったです。まさに、住暮楽さんと二人三脚で建てた家。建て替えの実現に4年以上もかかったけれど、結果的に大満足の住まいができました。
(すみくらつうしん 2013年9月号より、転載)