いかがお過ごしですか?
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
スキップフロアの家
■ 家族構成
・ご主人・奥様・長男・次男
■ 2009年3月入居 オール電化
敷地面積 306.65坪
1階床面積 19.05坪
2階床面積 15.36坪
Hさんのお宅が完成したのは2009年の3月。住みはじめて3年目の夏、お宅訪問に伺いました。リビング正面には大きな窓。眼の前に広がる緑は霧のような雨に包まれ、ひときわ輝いて見えます。 この大窓から心地いい風が入ってくるから、エアコンはほとんどつけることがないそう。
「家に一台しかありませんし、今までに使ったのも数回程度。台風が来て、窓を閉め切っていた時だけですね」。
外から見ると2階建てのHさんのお宅。しかし、半地下やスキップフロアを採用し、室内は4層。間仕切りもほとんどないため、全方向に設置された窓から風が入り、縦、横、斜めに走り抜けていきます。
「風だけで十分に涼しい。夏は特に、この家の快適さを感じますね。世の中がどんなに暑くても、うちの中にいれば涼しい(笑)。外にいるより家にいる方が快適で、あまり出歩かなくなりました」。
「モミの木が枯れてしまって次の計画を立てなきゃいけませんね」
試行錯誤を重ね、家と庭が進化していきます。
ひぐらし、うぐいす、ほととぎす。 |
キッチンに立つと真正面の大窓から |
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子どもたちの個室はなく、夫婦の寝室もベッドを置くだけの小さな部屋に。その代わり、家族共有のスペースを大きく確保したのも大正解だったそう。
「寝室は寝るだけと割り切って小さくしましたが、実際、本当に寝るだけ(笑)。子どもたちの個室がないのもまったく不自由はありません。もう少ししたら、中二階のスペースにお兄ちゃんの机を造作してもらう予定です」。
住暮楽には何でも気軽に相談できるから安心、と奥様。入居当初、共有スペースに入れていたIKEAの本棚が壊れた時も、すぐに住暮楽に連絡し、造作棚を作ることになりました。
「本が増えすぎて、その重みで壊れてしまって。IKEAの本棚はぜんぶで3万円。造作棚は8万円。こんなことなら、最初から造作にすればよかった(笑)。建てた後からも親戚みたいな付き合いが続いているから、困ったことがあれば気軽に電話できるのがいいですね」。
お父様が泊りに来られると「掃除がしやすい!」と箒を片手にお掃除をしてくださるそう。無垢の床は磨くほどに心地いいのです。
また、左京区は京都の中でも山の手。夏の暑さもさることながら、冬の寒さは一層厳しい土地柄です。OMソーラーをキッカケに住暮楽と出会ったHさんは、実際に導入してみて、その威力を肌で感じておられるそう。
「直接的に暖めるのではなく、温度変化をゆっくりにしてくれるところが気に入っています。さすがに暖房器具の代わりとはいきませんが、じんわりとした暖かさで季節の変わり目には特に威力を発揮してくれますよ。おかげで、家ではいつも素足です」。
OMソーラーと断熱で家の基本性能をアップさせ、木の心地よさが存分に引きだされているHさんのお宅。無垢材のやわらかな床には、やんちゃざかりの男の子二人が残した『傷跡』が。「子どもが床に寝転がり、ペンで落書きした跡もありますよ。寝そべると気持ちいいんでしょうね。傷もたくさんできたけど、それも愛着」。小さな傷の一つひとつが、家族で過ごした時間を物語る。そんなところもHさんのお宅の大きな魅力です。
中二階のフリースペースでバイオリンのお稽古。ここに造作の机を設け、
お兄ちゃんの勉強スペースにする計画。
半地下は夏でもひんやり。パパの書斎、ママの洋裁ルーム、そして子どもたちの秘密基地。ゲストルームとしても活用されるマルチなスペースです。 |
庭の水撒きはお兄ちゃんの日課。「打ち水をすれば涼しくなる。そんなことを経験として知っているのは、子どもにとって、とても大きいと思います」。 |
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「住んでから“こうすればよかった”というのはありません。それより“次はどうしよう?”という感じで、次から次へと計画が浮かびますね。今年はウッドデッキにパーゴンをつけたんですよ。来年はもう少し、庭をいじろうかと考えています」。
ご夫婦でフランスに住んでおられたこともあるHさん。楽しみながら家を手入れする様子を目の当たりにされ、その経験が今の住まいにも反映されているといいます。
「住まい手が工夫し、じっくり家を育てていく。そんな暮らしが楽しいですね。古くなるほどに愛着が湧く家に住めるのは幸せなことだと思っています」。
家は“家族を包む器”。のびのびと使いこなし、ますます進化を遂げているHさんのお住まいです。
ウッドデッキにはパーゴンを設置。緑の天井が夏の日差しを遮ってくれるから、涼しくて気持ちいい!追いかけっこをしたり、寝そべって本を読んだり。