木の家工務店 住暮楽

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ストーリー

家づくりストーリー情報

住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。

ステンドグラス工房

ステンドグラス工房「ゆふ工房」完成見学会を開催します。

2025年7月5日(土)6日(日)

10:00~12:00  13:00~16:00

ご予約、詳細は こちらをクリック

※当日はステンドグラスの展示もございます。

2022年の秋、福井県の敦賀にて生サバのお刺身を食べた翌日、内臓が焼けるような痛みに襲われました。「アニサキス(寄生虫)かも?」と思い、近所の医院を受診したところ「胃カメラなら大きな病院に行ってください」と、紹介状を書いてもらいました。
救急病院の医師からは「アニサキスではなく胆嚢炎ですね。即手術です。」と告げられ、ベッドの上で病院の天井を眺めながら『もしも私に何かあったら、工房の賃貸契約はどうなるんだろう?』『仕事の始末はちゃんと計画しておかないと』と考え始めました。
私は『ゆふ工房』という屋号でステンドグラスを制作しています。一生懸命つくり続けているうちに、おかげさまで20年近くが経ちました。
住暮楽さんのお客様から依頼を受けることもあり、竣工後にはステンドグラスの写真撮影に伺うのが常でした。いつも『素敵だなぁ』と思っていましたが、まさか自身の工房を住暮楽さんに建てていただくとは想像だにしていませんでした。
『アニサキス冤罪事件』から一年後、近所の土地が売りに出されましたが、20坪で建蔽率が50%と住宅用としては狭いため売れない様子でした。ちょうど満期になった保険金が戻ってきたこともあり「そうだ、ここに工房を建てよう」と思い立ち、土地を購入しました。
今までの工房は事務所として賃貸契約を結んでおり、いずれは退去する必要がありました。コンクリートの壁と大きな窓に囲まれた部屋は、外気温がそのまま室内に伝わり、夏と冬はエアコンが効かないほどです。
真冬に工房内でダウンベストを着て震えながら、住暮楽さんのお客様が「冬の朝に目が覚めて、家の中が寒くないんよ。それにはビックリしたわ。」と話されたことを思い出し、新しい工房を建てるなら『断熱が大切』と考えるようになりました。断熱が良ければ作業音が外に漏れにくいという点も魅力的でした。
建築の見積に関しては、建物の半分が工房で残りの半分は自宅という特殊な事情もあり、ネットで調べても参考になる事例は見当たりませんでした。伝手を辿り複数の業者に概算見積を訊いてみましたが、金額には三倍もの開きがあり、何が正しいのかわからない状態に陥りました。

一方で、建設資金は、手元現金だけでは足りず融資を受ける必要がありました。今まではステンドグラスを制作することに必死で経営については無知だったため『このままでは工房は建てられない』と思い、京都商工会議所に入会して経営を学ぶことにしました。
商工会議所で、私の担当として紹介されたのが『Tさん』でした。
Tさんには、今までの経緯や、建築業者が見つからない中、高嶺の花と思っていた住暮楽さんの見学会に勇気を出して申し込んだこと等を話しました。
初めての相談が終わり、私が「では、来週、住暮楽さんの見学会に行ってきます!」と言うと、Tさんからは「洋介さんによろしくお伝えください」と声をかけられました。
「・・・え? 私、社長さんの名前まで言いましたっけ?」
「偶然ですが、私もよく知っている会社なんです。」
「そうなんですね!」
Tさんとの出会いから、私の工房建設は動き出しました。
住暮楽さんの見学会に参加した際に、見積について詳しく教えていただきました。
「見積段階で細かいところまで計算をしない工務店は後から費用を加算するので、最終の請求金額が膨れ上がる」「住暮楽では初めから全ての費用を細かく洗い出して計算しているので、見積と請求金額に差がでない」との説明を受け、今までの疑問が晴れました。
様々な情報が溢れる昨今、素人が最適な情報を選択することは難しく、それならば、信じられる人に任せるのが一番安心と思い、この時、自分の中では『住暮楽さんにお願いしよう』と決めていました。
その後すぐに、洋介さんから連絡をいただき、住暮楽さんに建設を依頼しました。
「せっかくだからステンドグラスをたくさん入れましょう」と言われて、とても嬉しく思いました。住暮楽さんでは普通のことかもしれませんが、過去に、お客様がハウスメーカーから「無理です」と言われてステンドグラスを断念された事例を何度も見てきた私としては、ありがたいことこの上ないです。
ちょうど見積金額を受け取った頃に、川西市のプロテスタント教会からステンドグラス制作の依頼を受けました。「天の助けとは、このことです。これで建設資金がずいぶん助かります。」と住暮楽さんで話すと、洋介さんが「ありがたい」と自分のことのように喜んでくださいました。清香さんが参考になる教会の写真を送ってくださり、『住暮楽さんにお願いして本当に良かった』と思いました。
融資は、工房兼住宅であることや、土地の所有権など様々な事情で難航しましたが、Tさんのご尽力により商工会議所の推薦という形で日本政策金融公庫からの事業性融資が決まりました(六ヶ月以上商工会議所の経営指導を受けていることが条件)。
現在は、教会のステンドグラスや新しい工房に入れるステンドグラスも制作しながら、引越の準備中です。
ゆふ工房ステンドグラス教室の生徒さんたちは「引越しを手伝いますよ。猫の手よりは役に立ちますから。」と、新工房の竣工を待ち構えていらっしゃいます。
『アニサキス冤罪事件』は、本当はもっと目眩く展開があったのですが、本筋とは関係がないので割愛しました。興味のあるかたは、是非「ゆふ工房」の新アトリエにお越しくださいませ。ステンドグラスに興味のあるかたも、もちろん大歓迎です。どうぞよろしくお願いいたします。

(すみくらつうしん2025年7月号より転載)

 

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