木の家工務店 住暮楽

エコなくらし 住暮楽な家づくり
ストーリー

家づくりストーリー情報

住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。

パッシブエアコンで暮らしを120%楽しむ家

「住暮楽はモデルハウスを持たない工務店です。」

 

長い間この言葉を謳い文句にしてきました。これは住暮楽のような注文建築を主とする企業のビジネスモデルとしては異質なやり方で、普通はモデルハウスに顧客を呼び込んで、来場客を腕利き営業マンが追いかけると言うのが一般的なスタイルです。
なぜモデルハウスを持たないのかと言えば、住暮楽の誰もがそういうビジネスモデルが性に合うとは思ってないからです。もちろん創業当初はお金が無い!というのがもっと大きな理由でしたが(笑)。

モデルハウスは土地の取得や建設、また管理運営費など、とにかく金食い虫。そのコストは家の建築費に上乗せされることになります。一方、売価は簡単に高く出来ないので建築コストを下げることを考えます。
しかしコストを下げるにも限界があり、無理に下げるとクオリティが落ちて家の魅力が下がり売れなくなります。売りにくい物をむりやり売るために「腕利き営業マン」が登場することになる訳ですが、彼らの雇用費も活動費も当然のことながら建築コストに加算されます。
こう言う無意味なコストをなるべく減らして、そのぶん家の魅力の本質部分に投資したいというのが住暮楽の気持ちなのです。

では、「家の魅力って何だろう?」って考えた時に、真っ先に主張したいのが「住み心地」なんですが、これを言葉で説明するのは案外難しい。断熱や気密、ライフスタイルに沿って計画された家具や収納、じめじめした梅雨でもサラッとした手触りの無垢の板…と部分ごとに区切って説明することはできますが、「住み心地」はそれらの集合体であり、バランスの極致なのです。何か一つ欠けていても満たされない、不確かな、でも確実にそこにあるという感覚なんですね。
言葉では伝えにくいその感覚ですが、簡単に伝える方法が「体験」です。要するに一度住んでみたら違いがよくわかるわけです。毎回完成見学会にテーブルや椅子や生活小物を運び込ませて頂くのは、見学会のわずかな時間の中で少しでもその家で暮らすことをリアルにイメージしてもらいたいからです。でも見学会ではお料理を作ることも食べることもできず、トイレもお風呂も使用できません。昼寝どころかテレビを見ながらくつろぐことすらハードルが高いですよね。想像はできても暮らしを体験することはできないのです。そうした中で、宿泊体験の出来るモデルハウスがあればなぁ…という思いはずーっとありました。

転機は三年前。浄土寺で新築の家を建てて頂いたお客さまからの思いがけないオファーでした。お仕事の都合で一年間家を空けることになるので、その間モデルハウスとして使いませんか?というもの。初めてのモデルハウス。しかも宿泊体験もOKという寛大なお申し出に心が躍り、即お願いしました。しかし、当時はどうしても「お借りしている家」という意識が強く、宿泊に関する運用上のノウハウも無かったため、宿泊体験者は結局一年間で一組しかありませんでした。しかし宿泊体験可能なモデルハウスの有効性は改めて認識しました。
次に、建築させて頂いたあるお客様の隣地に売れ残りがあり、通常よりかなり値引いてくれるという話が来ました。住暮楽の事務所からほど近く、周囲の景観もまずまずの場所で業績も好調、と状況は完全に整っていました。丁度一年のレンタル期間を経てモデルハウス熱が高まっていた所でもあり、検討の結果、長年の禁を破って購入に踏み切ることにしました。
ところが購入から一か月ほどして、予想もしていなかったコロナショックに見舞われます。見学会をはじめとするイベントは全て中止を余儀なくされ、先行きも不透明。幸い本業の建築工事はストップすることもなく順調で、それなりに蓄えもありましたが、悠長にモデルハウスを建てている場合では無いなぁというムードになりました。
そうした事情からしばらく様子を見ていた所、東隣の居住者から土地を一部譲って欲しいとの申し出があり、もともと東西に長過ぎてやや不格好な土地だったので、一部売却は有り難い話でした。

すると、一部売却で少し値段も下がったこともあって、この付近で土地探し中のお客様の予算にぴったり納まる金額となり、土地を買い上げて頂けることになりました。ほぼ買値での取引でしたが、家を建てさせて頂くのでなんの問題もありませんでした。
そんな中で昨年、三度目の機会が訪れました。紫竹の住宅街に借家を所有するオーナーさんから、古くなった借家を建て替えたいが、借家といえども町並みを向上させる良い家を建てたい。新築後二年間はモデルハウスとして使用しても良いが、代わりに建築費はなるべく安くして欲しいとの申し入れがあったのです。
前年に土地購入からのコロナショックという洗礼を浴びたところで、やっぱりモデルハウスを所有することにはリスクがあるなぁと感じていた所にまさかの「新築の家を借りる」という新たな選択肢。かなり食い気味に「やりましょう」とお答えしたので、オーナーさんも少々驚かれたご様子でした。
借家ということもあり、設計的には個性的な要素を抑え目にして、オーソドックスにまとめました。その分、誰もが使いやすさを感じられる家になったと思います。住暮楽の家が、「住んで、暮らして、楽しい」と実感してもらえるでしょう。これから建てるお客さまはもちろん、既に建てたお客さまもぜひ一度遊びに来てください。

スタッフ一同、お待ちしております!

 

担当の現場監督より

モデルハウスというより住暮楽の標準を紹介します。住暮楽の内観を見て一目でわかる特長は柱、梁などの構造材が見えるという点です。これもただ構造材を見せれば良いのではなく、見せる部分と見せない部分のメリハリが重要です。その前に、もっと重要なことは、構造上の強度を十分に担保し、梁組が矛盾無く納まっていることです。

階高が低いのも住暮楽の特長の一つです。階高が低いと天井が低くなって圧迫感が増すのですが、当社は天井を撤去して二階床の裏側を丸出しにすることで欠点を帳消しにしています。階高を低くするメリットは、階段の段数が減って安全で登り降りが楽になることです。天井がない分配線や配管が難しいのですが、試行錯誤しながら施工しています。

セルロースファイバー(CF)断熱と家具の製作も住暮楽の特長です。CFは隅々まで吹込まれるので断熱欠損が無く利点は多いのですが、施工が大変でその分コストがかかります。そこを自社で施工してコストを抑えつつ良い物を提供したいと思っているのですが、このモデルハウスでおよそ15キロ入りのCF90本が屋根や壁に吹込まれており、作業も三日は掛かっています。この作業のお陰でオープンな間取りでも心地良い室温が実現するので重要な仕事ですね。

住暮楽には家具職人もおり自社で家具を製作しています。どんなに良い家でも家具がなければ住めません。店で買える家具では、丁度の寸法も希望のデザインもなかなか見つかりません。しかしオーダー家具なら思い通りに納まってくれます。家具職人も増え工房も進化しているので、どんどん満足度の高い家具が作れるようになっています。

モデルハウスなので照明器具や内装で和紙などを使い今までとはちょっと違う変化も取り入れています。じっくりとごらん下さい。

 

(すみくらつうしん2022年2月号より転載)

写真は後日掲載します

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