家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
何回も作戦会議、やっと上棟の日を
きっかけ
きっかけは父が脳出血で倒れたことでした。命は助かりましたが介護が必要になりました。父と母が二人きりで暮らすのが難しくなりなんとか父と母と夫婦と子ども二人で暮らせないものかと考えました。自分たち家族四人で住んでいた家は四人でいっぱいいっぱいだったので、新しい家を探すか建て替えるかの選択だったんですけど、そう都合の良い家も見つからず、隣が空き家だったのでそこを買って今住んでいる家と合わせて建て替えたら六人が住むのに充分なので、その方向で動き出しました。
好みの家
幸い隣の空き家も購入でき、次はどんな家を建てるかと言う話しになるんですけど、正直私は銀行ローンのことや資金のことで頭がいっぱいで妻の思う形でいいと思っていました。だが、住宅展示場などを見ていると「木の梁」「明るい」「風を感じる」などあまり今まで気づかなかった自分の好みが分かってきました。
工務店
妻の友人が従姉妹の工務店を手伝っていてそこは自然素材を使ったこだわりの家を作っているということで一回話しを聴きに行こうということになりました。それが住暮楽さんと出会いでした。初めて事務所に行った時の事は、だいぶ前の事なので細かい事はあまり覚えていませんが、住暮楽の家づくりのコンセプト、社長や高田さんや事務所の風通しの良い感じが直感で「いいな」と思いました。例えば本屋で買うべし!読むべし!という本はピカッと光っていると思うんですが、同じように建てるべし!頼むべし!と思いました。サッと決めて買った本はすばらしい本で案外熟考してえらんだ本はそれほどでもないもんです。
設計
高田さんの示してくれた間取りも大変おもしろく子ども部屋は寝るスペースがあればいい、そのかわりにSHIPをみんなでうまく活用するという考えにとても共感しました。
長い道のり
しかしここからが長い道のりでした。まず家の前の道幅が四メートルしかなくしかも袋小路で基本的に新築、改築はできない。でも道に面する全部の家の持ち主の同意書を貰えれば建ててもいいということなんですけど、まあこれがいろいろあって一苦労。おまけに隣近所に三階建てが建っているのに本当はダメ、梁は見せることができない。外壁もいいなと思っていた焼いた杉板やガルバリュウム鋼板も使えませんでした。そんなこんなで全速力で走り出したいのにどんどん後ろから引っ張られる感じでした。しかも倒れてから一年近く頑張っていた父が亡くなり五人で暮らす間取りに変更。この頃は本当に建つのかな?とちょっと思ってました。住暮楽さんから連絡があると、何かまた問題が・・とドキドキしていました。でもそんな問題にも粘り強く一緒に対応していただき、何回も作戦会議を開き何とか上棟の日を迎えられました。実際の現場作業は見ていてとてもおもしろく、基礎の美しさ、大工さん達のチームワーク、二次元が三次元になっていく驚き、などなど、大工さんって良い仕事だなあと思いました。 あとは引き渡しまで問題なくと言いたいところなんですけど、敷地横を走る使用されていない水路を巡って一悶着などなど最後まで安心できない家づくりストーリーでした。
住んでみて
今、住み始めて半年になります。暮らしてみて二階リビングの良さを実感しています。明るいし風通しもいい。後、セルロースファイバーの効果かこの冬は家で寒さを全く感じませんでした。これから夏を迎え、この風通りのいいリビングでどう過ごそうか考えています
(すみくらつうしん 2012年7月号より、転載)