家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
借地を買い取って始まった家造り
きっかけ
2年程前、祖父母の代からの借地を購入した時から我が家の家づくりが始まりました。築年不詳というつわものの家で、老朽化があちこち進んでいるのは分かっていましたが、新築なんて夢の話と他人ごとのように思っていた私。ところが土地購入を機に事態は一変。さまざまな事情が発覚し(書くと長くなるので割愛させて頂きます)家族会議の結果、『建て替えるしかない』という結論に至りました。
しかしあまりにも突然で家のプランはもちろんのこと、資金計画も何もかもままならない状態で我が家の家づくりがスタートしました。
いざ実行
何から始めたらいいのか分からずお決まりのモデルルームに足を運び何軒かの家を見てまわりましたが、特にここがいいという決め手は見つかりませんでした。ただ家族の意見が一致したのは『木の温もりが感じられる家』という点でした。
出会い
主人はあまり大手のハウスメーカーに魅力を感じていなかったようで『京都・滋賀の注文住宅』という本を購入してきて、まずこの中で気になる工務店を探してみようということになりました。その中で数社の話を聞き、そのうちの一軒が住暮楽さんでした。何の知識も下調べもせず、大丈夫だろうか?と思いながら住暮楽さんの事務所を訪ねました。
決断
一通りお話を伺ってから、社長(クラさん)が近くのOB宅へ案内してくれました。施主の方は全く初対面の私たちに普通だったらあまり見せたくないようなプライベートな空間までも快く見せてくださったのには正直驚きました。住暮楽さんとの信頼関係があってこそのことだろうなあと実感。
それからは住まい教室、完成見学会、構造見学会と、週末のスケジュールに住暮楽さんのイベントが頻繁に登場するようになり、回を重ねるうちに揺らいでいた気持ちが、「是非住暮楽さんで家を建てたい」という思いに固まっていきました。
予算
資金計画を立てて頂いて初めてその金額が提示された時はびっくり!私たちの予想をはるかに超えていて色んな費用が要るんだなあとかなりショックでした。無理かもしれないという思いで予算をお伝えすると「仕様をおさえれば何とかできますよ」とのお返事。予算の配分を再検討してくださり、OM無し、解体屋さんとの直接商談、長期優良住宅の補助金利用などの提案をして頂いてようやく予算内に納めることができました。夢が現実に近づいた瞬間でした。
設計
そしていよいよ設計をお願いする運びとなりました。今までいくつかのハウスメーカーや工務店でプランを作成してもらったことはあったのですが、私たちの家のある地域は規制が厳しいということもあって各社とも間取りは似たようなものばかりでした。ところが高田さんの設計は違っていました。少し奥まった所から入る玄関に、2階リビング、今までにはないプランで全く想像していなった提案だったのでかなり衝撃でした。
主人と次女はとても気に入って即OKの勢いでしたが、長女は部屋が3畳しかないということが不満気味。私はトイレ、お風呂の場所が鬼門に位置しているのと、北向きの玄関という点が気になりました。長女は高田さんに「部屋が要るのもあと2,3年。大学生になれば殆ど家にいないし、大きな部屋は必要なくなりますよ」と言われ、納得したようなさせられたような・・・・。私の気になる点は、主人が高田さんの案をほとんど崩さずに且つ私が納得できるよう南北をひっくり返すよう提案すると、高田さんは「それもありですね」との返事。素人の提案がすんなり受け入れられて、これで良かったのかと却って心配になりましたがなんとか間取りの問題は落ち着きました。
着工
それから次々とプランの詳細が決まって、契約→解体→着工→上棟と進んでいきました。ところが図面で確認したつもりが、いざ工事が進んでくると確認が甘かった部分でいくつか予期せぬ問題が出てきました。靴箱を置く場所の奥行きが足らなくて壁の厚みに埋め込んだり、エアコンのダクトがサッシのシャッターと重なって位置をずらしたり、長期優良住宅で基礎高が上がったことにより天井が思いのほか低くなって照明器具を変えたりー等々。後から振り返ればもっときっちり打ち合わせの時に確認しておけばよかったと思います。そんなこんなでプランの変更や追加が相次いで、現場監督の洋介さん、棟梁の磯部さん、大工の戸本さんには大変ご苦労をおかけしましたが、一つ一つ私たちの納得のいくように対応してくださいました。
完成間近
我が家づくりの最大イベントDIYの壁塗りも娘たちの予想以上の活躍と、洋介さん、峠原さん、磯部さん、戸本さんのご協力のおかげで予定通り終えることができ、いよいよ完成の足音が近づいてきました。
娘たちは中学・高校生になり家族4人揃って行動でいる時間がめっきり少なくなっている近頃ですが、せめて家に居るときはお互いの気配が感じられて、居心地の良い空間を共有できる家でくらしたい、という願いが叶えられる時がもうそこもでやってきています。
(すみくらつうしん 2011年12月号より、転載)