家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
収納たっぷり!家事楽!風がよく通る家
十七年前、建売の家を買いました
結婚と同時に家を買いました。「結婚したら、まずは賃貸に住むのかな」と漠然と思っていたんですが、主人は買うつもりだったんですね。こんな家に住みたい!というイメージもあまりなくて、主人が「とりあえず、三年ほど住んでみたらどうかな」と言うので、建売住宅を購入しました。ちょっと不便なエリアだったけど、静かな環境も気に入ったんです。夫婦二人の頃は特に不便も感じませんでしたが、結婚四年目に娘が生まれてからは生活が一変。当時私は車の免許を持っておらず、買い物にいくのも一苦労。子どもが熱を出した時は実家の父に電話して、病院に連れていってもらったこともありました。この不便さが「いつか住み替えたい」と思った最初のきっかけかもしれません。
妹が、そして両親が、家を新築
妹夫婦が注文住宅を建てて、その後には、実家の両親が建て替えを考えはじめました。父は探求心がすごくて、本を見たり、各地の物件情報を探しては見学会に出掛け、ハウスメーカーさんに何度か間取りも描いてもらっていました。それでも何か決め手に欠けて、また一から探しはじめるんです。そんな様子をそばで見ていて「私には絶対に無理。こんなにたくさんのことを調べたり、決めたりするなんて」と思っていました。納得いくまでとことん調べあげる父が、数年もかけて出会った会社が住暮楽さん。OMソーラーのある自然素材のお家はとても居心地がよく、鎧張りの外観デザインやSHIPのある使いやすい間取りにも感動し、父があれほどこだわった理由がわかりました。
七年の時を経て、ようやく私たちの番!
両親は元の家を残して、別の土地を買って家を建てたんです。私たち姉妹が育った古い家を売るという話が持ち上がり、「ちょっと待って!そこに住みたい!」とお願いしたんです。すぐに建てられればよかったけれど、結局、家が建ったのは七年後。母と顔を合わせるたびに「早く住暮楽さんに行ってきて!」とせっつかれていましたが、息子の小学校受験があったり、なかなか集中できる状況が整わなかったんです。去年の春に無事に受験が終わり、息子が一年生の夏休みに、ようやく住暮楽さんを訪ねました。父を満足させてくれた住暮楽さんに依頼することは最初から決めていたから、他の会社はまったく見ていません。こだわり抜いて、調べ尽くしてくれた父に感謝です。
家族の夢を詰め込んだプラン
新しい家への要望は、まずは家中の温度が一定で、どこにいても快適なこと。「パッシブエアコン」のあるOBさんのお家も見せてもらい、早い段階で導入を決めました。それから、玄関収納や広いパントリーも念願。建売の家は収納が少なすぎて、二階の一部屋を倉庫代わりにしていました。食品のストックをわざわざ二階に取りに行ったりして、今思えば大変でした。家に対するこだわりはあまりないと思っていたけれど、いざ打合せが始まってみると、意外なくらい要望が生まれてきました。私はもともと優柔不断。物事を決めるのが苦手なんです。そのせいで、住暮楽さんには随分ご迷惑をおかけすることになりました。
プロのリードで進んだ家づくり
迷いはじめると止まらなくなってしまう私を、設計の洋介さんや現場監督の森さんがいつもリードしてくれました。迷いながら話す私の言葉から気持ちを汲み取って、「お話を聞いていると、こんな風にされると良いかもしれません」と、決して強制ではなく、上手くまとめて先に進めて下さいます。決めきれずに悩んでいた時は、他の素材を探して新たな提案を下さったり、本当に有り難かったです。間取りの段階では分からなかったことが、建物になってから納得できたことも多々ありました。たとえば二階のバルコニー。庇の傾斜がありすぎるように感じて、洋介さんに相談しました。庇をフラットにしたら、もっと視界が開けて広く感じられるんじゃないかと思って。でもこれも、完成間近のバルコニーに入ってみて納得。もしもフラットだったら、お隣と目線が合いすぎてしまうんです。傾斜のある庇のおかげで、真正面からばったり、ということを防いでくれるんですね。
もうすぐ完成。夢に見たマイホーム
平面だった間取り図が3Dパースになり、立体の模型になって、どんどんイメージが湧いていきました。模型は今も宝物。毎晩、模型の屋根をそっと開けて、新しい家での暮らしを想像するのは楽しいひとときでした。そして、思い描いていた新しい家が、もうすぐ完成です。外観は両親の家と同じく、鎧張りに。窓に取り付ける格子を縦ではなく横にしてもらったり、細かいところまでこだわることができました。住み心地のよさは両親の家で実感済みだからこそ、デザインや間取り、設備や部材など、細部までこだわれたと思います。
素敵な設計をして下さった洋介さん。優柔不断な私に寄り添ってくれた森さん。見積りがコロコロ変わっても、穏やかにニコニコと対応してくれた上野さん。そして想像以上の素敵な家を作ってくれた大工さん達。本当に感謝しかありません。そして「予算は僕が見るから、好きなようにしていいよ」と言ってくれた主人にも本当に感謝しています。この家に住むことが、今からとても楽しみです!
取材・文/北浦あかね(ライター)
(すみくらつうしん2020年8月号より転載)