川辺の景色が楽しめる家

○はじめに
完成まであと1カ月ということでこれまで私たちの家づくりに携わってくださった、洋介さんはじめ、住暮楽さんの皆様に心から感謝申し上げます。今回このような機会をいただけるということで僭越ながら綴らせていただきます。

○新居探し
私たちは、約2年間の同棲生活を経て1年ほど前に結婚しました。コロナ禍での結婚式を終え、「いつかはマイホームを持てるといいなぁ」と漠然とした気持ちで家探しをスタートしました。当時は全く知識がなく、とりあえず住宅展示場に足を運んでみようと安易な気持ちで向かいました。いろんな会社の大きなモデルハウスに圧倒され、見終えた後にはとても疲れたことを覚えています。次の日からは、知らない番号からの電話が鳴り続け、営業さんの勢いに少し家探しに距離が出来ていきました。そんなことがありながらも、マイホームを持たれている上司や友人と話す機会があれば、「どこの会社で建てられたのですか？」と聞いていた日々でした。

○住暮楽さんとの出会い
そんな時、以前に職場でお世話になっていた上司のAさんとお会いする機会があり、家づくりの話を聞いたところ、「西賀茂にある住暮楽さんという木の家づくりをされている工務店で建てたよ。施主をすごく大切にしてくれる工務店で勉強会もあるからもし興味があればすごく勉強になるよ。」と教えていただいたのが住暮楽さんを知るきっかけでした。「木の家か～高いやろな～」という印象でした。ある日、たまたま愛犬と賀茂川を散歩していたところ、そういえばAさんが西賀茂にある工務店と言ってはったなぁと思い調べると、なんと対岸に住暮楽さんの事務所がありました。すぐに検索し、偶然その近くで完成見学会をされているということでお邪魔することに。
正直なところ、木の家に対して特別興味があったわけではありませんでしたが、お家に足を踏み入れた途端に木の温もりや優しい香り、家族がほっと一息つけるような居心地のよい空間に一気に引き込まれていきました。また、住暮楽のスタッフの方々の温かい雰囲気にとても好感を持ち、住暮楽さんに家づくりをお願いしたいと思いました。

○土地探し
当初夫は実家のある中京区を希望、妻は交通の便のよい駅近を希望していました。また、将来家族が増えた時のことも考えて周辺の環境を重要視し家探しをはじめました。探せば探すほどに、当初希望していたエリアでは地価が高く私たちの考えている予算では夢のまた夢でした。
そんなある日、不動産屋さんから良い土地があると連絡がありました。なんとその土地は夫がランニングしていたときにこんなところに住みたいなぁと目をつけていた場所であり、これは運命かも？と思いました。
私たちが当初希望していた条件ではありませんでしたが、見学会以降住暮楽さんで家づくりをお願いしたいと考える中で、賀茂川や四季折々の自然を楽しめるこんな場所も素敵だなぁと思うようになりました。
洋介さんに相談すると土地周辺の環境について教えてくださり、実際に現地を見て「これは良い土地ですね。素敵なお家が建てれそうです。」と後押ししてくださったことも決定打となり私たちの土地が決まりました。

○家づくり
土地が決まってからはすぐに家づくりの打ち合わせが始まりました。
注文住宅とはいえある程度の形は決まっているのかなと思っていたら、完全にオーダーメイド。夫の要望はリビングとつながる畳スペース、やわらかく温かみがあり犬の足にもやさしい杉の床。妻は収納たっぷり、家事のしやすい回遊動線でした。アウトドアな夫とやや潔癖の妻、どちらもの要望をすべて取り入れるのは難しいかと思われましたが、最初に手書きで作ってくださったプランがとても素敵で感動しました。ラミネートして頂いて今でも大切に保管しています。
そこから何度か予算等も考慮しつつ打ち合わせを重ね、賀茂川の眺めを一望できる２階リビングの間取りに決まりました。
私たちが曖昧で抽象的な要望を伝えても、次の打ち合わせ時には洋介さんが数パターンの案を用意してくださり、毎回の打ち合わせが楽しみでした。
着工してからは、現場監督の森さんや棟梁の北條さんが中心となって進めてくださいました。森さんの「ここは格好よくするので任せてください」という言葉がとても頼もしく、毎回少しずつ完成に近づいていく家を見て日々ワクワクしていました。

○最後に
建築中も完成見学会やOBの方の実際に住まれているお家にお邪魔し、施主さんのこだわりが表現されている素敵なお家を見て、住暮楽さんに家づくりをお願いしたら間違いないなと確信しました。
打ち合わせから完成までたくさんのスタッフの皆様に関わって頂き、施主としてこの家を大切にし、経年変化も楽しみながらもうすぐ産まれる新しい家族とともに仲良く楽しく暮らしていければと思っています。

（すみくらつうしん２０２３年４月号より転載）