リノベーション物語
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
広々暮らす仲良し家族の家
生活の変化と様々な問題
私たちの家は8年前に結婚と同時に購入しました。当初は夫婦とも仕事をして家には寝に帰るだけの生活だったので特に問題なく過ごしていました。やがて出産を機に妻は家で仕事をするようになり、育児も仕事も、生きる場のほとんどが「家」へと変化しました。
購入当初にリフォームしたとはいえ元々古―い家。夏はサウナ状態、冬は家の中でも白い息…床の冷たさは寒冷蕁麻疹もちの妻にとってはとても辛いものでした。
そんな家で12畳のLDKだけは隙間テープや二重窓で保温対策を施し、結露とカビに悩まされながらも冷暖房ガンガンで暮らしていると他に5部屋もあるのにいつも全員がLDKに集まってしまい、子供の成長と共に窮屈さも増すばかりでした。
それに加え、近年は南海トラフ地震の心配が高まり、妻は子供の時に阪神淡路大震災で自宅全壊の経験をしていて、「この古い家で被災したら家族を守れるだろうか」と不安が募るのでした。
その時がやってきた
日々は過ぎ、やがてその時はやってきました。動くと決めたら疾きこと風の如き夫と、「今しかない‼」と思えるまで動けない慎重な妻ですが、長女が小学校入学まであと一年となった時、二人の気持ちが一致してリフォームを決意しました。
まずは数社から資料を取り寄せ、同時にネットでも調べ始めました。すると、知る程に妻は違和感が増し、これと思える業者が見つけられずにモヤモヤを抱え、夫が業を煮やして走り出さないかと焦る気持ちの中、工務店探しのネットサーフィンをしていたある日、確かな職人仕事、ポリシーがあって、それでいて柔らかく居心地の良さそうな、まさに「こんな家に住みたい」と素直に思える家をみつけました‼それが住暮楽さんでした。
ヤッタ!!
慎重な妻が「今ここ一番‼」すぐに夫に住暮楽HPのURLを添付して送信。同時に住暮楽に電話してリノベ希望の旨を伝え、リノベ特集の冊子とすみくら通信を送ってもらうようお願いしました。電話口に立たれたのが八郎さんで、会話の最後に「とりあえず見学会にでも来られたらどうですか。」と言って頂いたのを憶えています。HPを見た夫も住暮楽さんをとても気に入り、「こんな家になればいいよネ、うちの家でもこんな風に出来るのかな?出来るとしても凄く高いんじゃない?とりあえず見学会に行ってみよう!」と、その月の見学会に行きました。一年前の7月です。新築のお家の2Fリビングで八郎さんに汗だくになりながら我が家のことを話し、写真を見ながらリノベの説明を聞きました。
後日、八郎さんと洋介さんに我が家を見て頂き、リノベをお願いしました。当初他の業者で耐震メインで考えていた予算からすると倍の予算になりドキドキでしたが、同時にそれを遥かに超えるヤッタ‼の気持ちでした。
打合わせ
私達の打合せは平日午前中、子供達をこども園に預けて夫婦だけで行くスタイルでした。子供の体調が良くない時に何度か子連れになったのですが、住暮楽事務所は建てる家と同じように居心地良く、温かく、誰もが子供に優しいので、子供たちは遊んでもらうのに夢中で、お陰様で安心して打合せに集中できました。本当に感謝しています。
一回目の打合せで見せて頂いた図面は、「現状よりはるかに良い!けれどもどこかもっとこうしたら?」と感じ、でもハッキリどこをどうしたらよいのかは分からない…という印象でした。洋介さんと何をどう話したのか今となっては記憶にないんですが、2回目に描いて頂いた図面を目にした時、夫婦共に「イイッ‼」一言でした(笑)。家族の生活する様子がクリアに想像できて、我が家にシックリ来たんです。その図面を元に、理想と現実、リノベならではの制約と予算との兼合いの中で余計な物をふるいにかけて本当に必要な要素を取り出していく作業、それが洋介さんとの打合せでした。回を重ねるごとに洋介さんの人柄とプロフェッショナルに全幅の信頼を寄せるようになった私達は、迷ったらとりあえず聞く、思った事は言う、とにかく洋介さんとの会話の中で答えが出るという具合でした。夫婦の間でも、思考の歯車がお互いを上手くカバーし合って、夫が決められない事は妻、又はその逆で答えが出る。分担する分野が違うことが分かって新たな発見でした。
表面ではなく、内面にこだわって
ある時、HPで夫がとても気に入っている家が偶然にも洋介さんのご自宅だということが分かり見学させて頂いたこともありました。実際の生活の様子や木の変化を見せていただき、育休中で小さい娘さんがいる奥様の清香さんには申し訳ないと思いながらも、心地良い空間に思わず職人話に心が熱くなりゆっくりと過ごさせていただいたことはいい思い出になりそうです。ありがとうございました。
そもそも私たちが家の表面ではなく内面にこだわり、本物の職人さんを求めたのは、自分たちが木彫の仏像彫刻師だからです。洋介さんや峠原さんも私達の想いを見逃さず形にしていく職人。大工の川辺さんは確かな腕前で気概ある仕事をして下さいました。みんながプロの職人集団。それが住暮楽さんです。
沢山の人の手で生まれる
工事の進む家を見に行く度に住暮楽さんに出会えて良かったと思います。妻と長女は通学ついでに現場に立ち寄ります。お陰で子供達は工事中から家に愛着を持っています。自分達の住む家が沢山の人の手で生まれる過程を子供に見せることが出来て感謝しています。
長いようで短かった私たちの家造りの日々も終わりが見えてきました。家造りとは、イコール家族を大切に思う事だと思います。家族とともに活きる家へとリボーンした我が家。完成した家は私たちと共にどう変化しどんな表情を見せるようになるのか今から楽しみです。住暮楽の皆様、残る仕事の総仕上げと共に、家は生き物、今後とも末長くお付き合いくださいますようよろしくお願いします。
(すみくらつうしん 2018年7月号より転載)
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