リノベーション物語
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
広島からの遠距離恋愛で決めたリノベの家
住暮楽との出会い
私が家を持ちたいと考え出したのは今から十年程前に千葉県の幕張に住んでいた時です。 其の頃は住んでいた周辺が、幕張の海辺でマンション群に囲まれた素晴らしい街並みでしたので、おのずとマンション購入を頭に描いていました。 それから、転勤で広島に赴任した時も冷やかしでマンションのモデルルーム等を見学し、一時は購入寸前まで話が進みましたが、子供の学校や進学の事があり断念しました。 元々マンションと一戸建てのどちらにするか明確な見通しもないまま進めていたのですが、一戸建てにした場合のイメージ作りの為に、地元京都の住宅雑誌を購入して何冊か見ていた所、 「おっ」と思う写真を見つけました。それが「住暮楽」さんとの出会いだったと思います。 その後、住暮楽さんに資料請求し、OMソーラーの本とすみくら通信が送られてきました。(手元にはすみくら通信14号2010年10月号があります)
物件探し
それからしばらくは住宅購入活動は一時御休みしていましたが、すみくらつうしんだけは毎月送って頂き、家内ともども「遥か広島まで毎月よう送ってくれはるな~」等と話していました。 そうこうしている内に、子供の進学、親の健康、私の年齢等により将来設計を考える際に、まずは「家がないとアカンやろ」ということで急遽住宅購入意欲が再燃しました。 そうすると真っ先に住暮楽さんの事が思い出され、「一戸建てを購入する=住暮楽さんに御願いする」という事が我が家の決まりになっていました。 其のときの流行語で「じゃあいつやるの?」「今でしょ!」と言う訳で、まずは宇治・城陽地区の中古物件を昨年の春ぐらいから探し始めました。(本当は新築にしたかったのですが・・・)
ハプニングを乗り越えて
しかしながら、半年が経ち、年が明けてもなかなか良い物件が見つからず、「ええのないな~」と溜息の連続でした。そこで以前に内覧した物件で気になっていたのを思い出して、 久々に不動産屋さんに尋ねると、価格交渉次第でなんとかなりそう(購入出来そう)との情報を得ましたので、急遽住暮楽の社長さんにも下見を御願いし購入する事となりました。 購入後はすぐに住暮楽さんと打ち合わせを開始し、広島の家賃支払いの事もあるので、三ヶ月で仕上げてほしいと無理な御願いをしたところ快く引き受けて下さいました。 が、その後思いもよらないハプニングが待ち受けているとは・・・・ 実は打ち合わせの段階で、予算を告げてリノベーションを御願いしたところ、素晴らしい設計図が出来上がってきましたので、「こんな低予算でこんな素晴らしいリノベーションをしてくれるとは、 さすが住暮楽さん」と感心していましたが、ある日洋介さんから「すいません、今の設計内容で進めると予算が倍かかってしまいます。 今回は一階のみの改修で進めましょう」という話をされ、「そうやろな~」と思い、多少のショックにも気を取り直して、とりあえず予算内で一階のみの改修となりました。 方針が決まっても広島から頻繁に打ち合わせに行く事も出来ず、後はほぼ住暮楽さんにお任せの状態で進めてもらい、打ち合わせはほぼメールだけのやり取りとなりました。
工事中の思い
工事が始まりフェイスブックに投稿された解体中の屋内を見た時は、「こんな家だったのか、出来上がりが楽しみやな」と思い予算の事も忘れて 「あれもしたい、これもしたい」等夢が勝手に膨らんでは萎み、萎んでは膨らんでの連続でした。 時折仕事に合わせて現地を覗いては大工さんや内装のおじさんと話しをしていると、色々な発見があったりアドバイスをもらったりと、大変楽しい時期でもありました。 内装や設備の仕様決めにしても、メーカーのモデルルームへ足を運んで実際のものを見たり、窓枠の色や扉の仕様、畳のふちの色や壁紙の色決め等、 現地と離れているせいかイメージがあまり沸かない所が一番の難点でした。 多くの方は打ち合わせを密にして、十分に自分たちの希望を住暮楽さんに伝えて少しずつ希望の形にしていくのですが、やはり遠方のハンディは大きく、イメージ作りに苦労する形となりました。 二階は触らないつもりでしたが、二階の和室は将来改修するにしてもタンスの出し入れがしにくいだろうし、最終的に和室だけ床を無垢材で仕上げてもらうことにしました。 又、七月の三連休を利用して、二階洋室の天井がくすんでいたので、妻・娘とで始めてのペンキ塗りに挑戦し、まずまずの仕上がりとなったので、なにやら今後の改修も自分で出来そうな気がしてきました。 (気がしてきただけですが・・・・) その時に気づいたのですが、一階は壁断熱をし二階は天井断熱だけにしたのですが、一階と二階を行き来してみてその温度差には驚かされました。明らかに一階の方が涼しく、 改めて断熱の効果(セルロースファイバー)を実感しました。 今はまだ、ガス工事や外構工事が残っており、完成したものを目にしている訳ではありませんが、これから自分達が住んでいくイメージが掴み掛けてきています。
最後に
今回の家作りでは何から何まで初めての事で、こんなにもエネルギーを使うものかと折れそうな時もありましたが、何とか心を持ち直し(住宅取得、ローンは特に高エネルギー消費でした)、 此処までこぎつけられました。これも家族の協力があったおかげです。改めてこの家を家族が安心して集まれる場所にしたいと強く思い、八月上旬の転居を楽しみにしています。 最後に、短い工期にもかかわらず、素晴らしい仕上がりにしていただいた住暮楽さんに感謝したいのと、二階部分の改修も将来的に御願いしたいと考えております。
(すみくらつうしん 2016年8月号より、転載)