明るく暮らすスキップフロアの家

 

●何故建て替えをしようと思ったのか
今の家に住んで三十年。ローンも終わり、子どもも巣立ちました。このまま残りの人生をこの家で過ごすものと思っていました。
今まで共働きで働いてきた妻が定年を迎え家にいるようになり気が付きました。
一階のリビングに居ると昼間光が差し込まず寒いこと。二階の二つの子ども部屋が今は殆ど使われていないこと。外壁や内装の汚れも気になっていたこと。今までの四人家族の家から、これから夫婦二人が快適に過ごせる家にしていこうということになりました。

●何故この土地での立て替えにしたのか
最初はもっと日当たりのよいところに引っ越しも考えましたが、慣れ親しんだこの場所が良いと思いました。ご近所の皆さんも親切で住み心地の良い場所です。三十年間共働きで家事や子育てでドタバタのなか、ケンカをしたり泣いたり笑ったりしながら、子どもたちと共に成長したこの場所にこれからも住もうと思いました。

●住暮楽さんとのご縁のはじまりは
妻の友人が住暮楽さんで建てられたお家に行かせて頂き「住暮楽さんの家づくり」に心が動きました。シンプルな中に暖かみがあり何か落ち着く。昔から住んでいるような佇まい。中に入ると木の香りがしてほっとする空間。そこに暮らす人の想いが形になっていて住む楽しさが感じられました。スタッフさんの対応もアットホームで見学会も楽しみの一つになりました。第二の人生の住まいづくりは住暮楽さんにお願いしようと決めました。

●実際に設計をすすめていくなかで
【第一案】はリノベーションで吹抜けの二階窓を大きくして一階リビングに暖かい光を入れるという案でした。
その後南側のスペースを空けて、より光を取り入れるために立て替えを検討しました。
【第二案】は一階リビング階段のある家。
リビングに階段があることで日当たりも確保できて落ち着く場所になりました。にもかかわらず、この際長く居る場所であるダイニングを一番日当たりの良い二階にしてはどうかという考えが頭をよぎりました。根底からやり直しになることを住暮楽さんにお伝えするときは申しわけない気持ちでしたが、社長の「いいですね」の一言でホッとしました。
【第三案】は二階がダイニングキッチンでスキップフロアーのある家になりました。
一階は寝室になるのですが、そこから中二階のスキップフロアーが見渡せて広さを感じます。二階から柵越しにスキップフロアーを眺めたときの吹抜け感。さらに二階からロフトへ吹抜けが続き、一階からロフトまでの広さと一体感を感じる空間になりました。
最初に住暮楽さんを訪問して一年。
これで「日当たり問題」も「二人住まいの仕様問題」も解決しました。

●実際に家を建ててどうだったか
仮住まいへの引っ越し、解体・基礎・棟上げと工事が進みました。工事の間、近くのアパートで仮住まいをしましたが、六十代になって二人で新しい家づくりをして「外壁はこの方が良い」とか「タイルはこの色にしよう」など（新婚のときのような）とても楽しい時間を共有することが出来ました。
二人の子どもが巣立ち、少し寂しい想いもありましたが、充実した日々を過ごしました。
近所なので毎週家を見に行きました。
毎回少しずつ出来上がっていくのを見ては、若い時のように気分が盛り上がりました。

●住暮楽さんにしてどうだったか
岸本社長の忍耐力と、こちらが云いたいことを一旦受止めた上で新しいものを御提案頂いたことに感謝しています。大西さんには毎回3Dを作成してもらい、時にはその場で図面の変更のイメージを3D作成してもらい、図面だけではなく五感で確認することができました。
藤田さんにはギリギリまで決まらない注文品の確保にハラハラさせましたが、根気よく丁寧に対応して頂きありがとうございました。
棟梁をはじめ工事関係の皆さんにも丁寧なお仕事をして頂きました。ご近所の方からも「毎日片付けをきちんとされている」と云ってもらえて嬉しかったです。森さんには設計と齟齬のないように一つひとつきちんと確認してもらえて心強かったです。
六十代で家を建て替えるのは少し勇気がいります。決して安い買物ではありません。
けれど、これからの人生を少しでも有意義に暮らしたい想いから決心しました。
住暮楽さんは、利用者の立場に立った工務店であるということがわかりました。
その家族のかけがえのない人生を楽しく暮らしてもらおうとされています。
利用者が納得するまで付き合う姿勢。
そういった意味では「納得のいく価格」です。
毎回打合せで西賀茂の住暮楽さんに行きましたが、アットホームな雰囲気が好きでした。
いよいよ、新しい家での生活が始まります。
いつまでも家族が仲良く暮らせる家にしていきたいと思います。
住暮楽のみなさん、解体から外構工事に至るまで係わって頂いたすべての皆さん、本当にありがとうございました☺️

（すみくらつうしん２０２２年５月号より転載）