家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
書斎のある家
住暮楽との出会い
住暮楽との出会いは偶然でしたが、最初に八郎さん(社長)の説明を聞いた時、圧倒的オーラと安心感に魅せられました。特に八郎さんの「間口五・五メートルくらいあると、チャーミングな家が建ちますよ」という言葉が非常に印象に残りました。妻も、一見厳しそうな八郎さんがいう「チャーミングな家」を見てみたいと強く思ったそうです。
とにかくまずは住暮楽の家に行ってみようということで、最初に訪れた見学会は、大山崎の素敵なお家です。妻は、かわいらしいのに機能的で、生活しやすそうな家と好印象を抱いたそうです。そこで再度八郎さんとも話したのですが、私は、単刀直入に自分たちの予算を伝えて、お金の話もきちんとできるのが良いなあと思いました。ここで岸本さん(洋介さん)にも初めてお会いし、住暮楽のスタッフみなさんが一堂に集まって、自分たちの希望条件を真剣に聞いてくれて、住暮楽にお願いしたいな、という気持ちが高まりました。
大変だった土地探し
一番大変だったのは、何といっても土地探しです。妻と私の実家の違いを反映して、やや不便な所でも広い家が良いという妻と、多少歩いてもいいので駅から徒歩圏内の街中が良いという私で希望は正反対だったからです。最終的には妻が私の意見を尊重し譲歩してくれました。
土地探しに難航し、住暮楽のみなさんに長らくご迷惑をおかけしました。岸本さんが何度もプランを書き直してくれながら、私の頑固な土地探しに文字通り東奔西走してくれたご恩は一生忘れないでしょう(1冊くらい本を書きたいようなドラマも多くありました)。七転び八起きまではいきませんでしたが、先方の都合など最終段階で幾つかの候補地が何度か反故にされ、毎日ネットで土地を検索し、数えきれないほど不動産屋にメールして、現場を訪れることを繰り返しました。ひょんなことから、急展開するのですが、最終的に今の場所に決めることができ満足しています。
住暮楽で建てられる方は、比較的間口の広い家が多い印象です。ただ、京都市内だと間口が狭い土地が多く、土地探しに苦戦していた私たちは、何度か、妥協しそうになりました。もちろん間口が狭くても採光が良いなど素敵なお家はたくさんあるでしょうが、最終的に先の八郎さんの言葉を指針とし、この点だけ妥協しなかったことは、間取りのある程度の自由さという部分で大きな意味をもったというのが実感です。
土地探しで苦労されている方もおられると思いますが、わるいことばかりではありません。その分、頭金は少しずつ貯まりますし、希望条件が明確かつ現実的になっているため物件の決断も早くなり、本を読み進めれば住宅ローンや間取りなどの知識も深まるからです。結果として、それがプラスに働いたと考えています。
狭くても抜け感のあるプラン
街中でしたので、実際、妻が思い描いていた庭もつくれない土地でした。そこで岸本さんが力を注いでくれたのが、狭い家に対する妻の抵抗感を和らげるための工夫でした。岸本さんは、妻の理想とする家の雰囲気を知るために、妻の実家にも足を運んでくれ、家の中にいても外を感じられるような抜け感を意識したプランを作成してくれました。
採光に恵まれない立地でも、窓を工夫し、二階とロフトの天井高を上げてもらいました。当初は椅子もある広めのバルコニーを提案してもらったのですが、畳の使い勝手の良さを感じていた私たちは、バルコニーの拡充より、二階室内の畳スペースを広げてもらうことにしました。それが新居の個性にもつながりました。さらに私の希望で、可能な限り蔵書やダンボールを収納できる書斎を実現してくれました。
住暮楽の魅力
住暮楽の魅力は無数にあると思いますが、私は、何といっても岸本さんが渾身の力でデザインし、スタッフのみなさんが、自分たちのために一生懸命アイディアを捻ってくれる間取りプランの素晴らしさだと感じます。その際、お願いする自分たちの方でも、このように暮らしたい、ここにこだわりたい、という希望を、そのつど相談することが、より魅力的な住まいに近づけるポ
イントだと考えています。家が建ち始めてからは、頼れる森さんが一つ一つ疑問点や不安を解消してくれました。
当初から予算を計算してくれた上野さん、打合せの度に子どもを見てくれた祐子さんや中島さん、旧事務所でありえないほど書籍等を預かって下さったこと、壁塗りを支えてくれた山﨑さん、現場で急な変更や要望にも全力で応えてくれた森さん、ここでは感謝の言葉を尽くしきれません。
もし迷っている方がいれば、自信をもって住暮楽をおすすめできます。挑戦したいことや悩みに最大限、どっしりと(八郎さんのように!)温かく応えてくれるのが住暮楽だからです。気づけば八ヵ月だった息子も二歳になりました。長い間、本当にありがとうございました。人を幸せにしたいという哲学をもつ岸本さんとみなさんが建てて下さった住暮楽の家で生活できることが楽しみでなりません。
(すみくらつうしん 2017年5月号より、転載)