木の家工務店 住暮楽

エコなくらし 住暮楽な家づくり
ストーリー

家づくりストーリー情報

住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。

高窓から暖かな光がふりそそぐ家

「ふどーさんやさんに、あいにいく」、「とち、みにいく」―
一昨年の初夏、当時二歳の長女のおしゃべりは日々上達していて、彼女の語彙に家や土地探しに関する言葉が次々と加わっていったことを覚えています。
京都に越して三年が過ぎ、二人目の子どもが生まれて今のアパートが手狭になってきた頃、私たち夫婦は戸建ての購入を考えはじめました。滋賀への転居や中古住宅・建売住宅も検討しましたが、「ようやく住み慣れてきた岩倉に家を建てたい」と考えるようになりました。

家づくりについて右も左もわからなかった私たち。一生に一度の大きな買い物だから、といろいろな工務店を検討した中の一つが住暮楽さんでした。実は、鴨川の土手で子どもたちと遊ぶときによく利用する駐車場の近くに、たまたま住暮楽さんの事務所兼カフェがあり、通りすがりに存在だけは存じていました。「良い雰囲気のカフェだなぁ。『木の家工務店』…素敵~!だけど私たちには縁が無いかな?」と、その頃は思っていたのでした。
ですがウェブサイトを拝見したところ、パッシブ、SHIPなど、なんだか興味深い内容…。元来、「こぽらーっと」した家で暮らしたいなぁと考えていた私(妻)に、住暮楽の家は馴染むように感じました。「こぽらーっと」とは、私の母方の祖父母の郷里である福岡県大川市近辺の言葉で、ゆっくり、のんびりしたさまを表し、控えめで身の丈に合っていて、丁寧でありながら寛いだ感じ、というニュアンスも含みます。

夫と相談して、その後見学会に参加させていただくようになり、回を重ねるごとに住暮楽の木の家が纏う温かな雰囲気や心地よさを体感。また、その背景を住まい教室で学びました。
ますます関心を高めた私たちは、入手を迷っていた土地のことを洋介さんに相談しました。洋介さんはすぐに現地に出向き、朝や夕方以外の日当たりや間口の狭さがマイナスポイントではあるものの、好印象の敷地であることを知らせてくださいました。そして、敷地の条件が似ているので参考になればと、奥様である清香さんと末のお嬢さんとともにご自宅を見学させてくださいました。

振り返れば、このとき長年お住まいのご自宅を拝見し、ご家族の温かな暮らしの息吹や歴史を間近で感じられたことが、「住暮楽の家に住みたい」という気持ちを決定づけたのだと思います。実際に暮らしたときのイメージを膨らませ、検討中の土地にどんな家が建つかを具体的に想像することができたのです。そうして、住む人の暮らしを大切に考える哲学が首尾一貫していると感じ、住暮楽さんに家づくりを依頼することにしました。

こうして始まった家づくりは面白く、子育てや仕事に慌ただしい日々の合間の打ち合わせは、私たち家族にとっての大きな愉しみとなりました。シッターの樋口さんや片山さんが子どもたちと存分に遊んでくださり、子どもたちは「すみくらさんにいきたい!」と楽しみにするようになりました。夫と私は打ち合わせにきちんと集中でき、洋介さんと徹底的に相談できました。おかげさまで、さまざまなこだわりを詰め込んだ私たちらしい家に仕上がりそうです。
一番のこだわりは、階段横を埋め尽くす本棚。私たちは読書が好きで、子どもたちにも本を読む歓びを知ってもらえたらと思っています。「これからどんな本を置くかな? 図鑑や漫画も増えるかもね」と、棚の高さの一つ一つまで相談しました。

また、家の奥に進むほど天井が高くなる造りは、洋介さんの提案で実現しました。必要に応じてリビングと仕切れるかたちで設けていただいた、子どもたちの遊び場とSHIPを兼ねたマルチスペースは、巨大な広縁のような明るい空間。親族や友達が泊まりに来た際の寝室として、また、老後の夫婦の寝室として使うことも想定し、寝具二組が置ける広さも確保していただきました。
夫婦間で意見がすぐには一致しないこともいろいろとありましたが、そのたびにお互いが暮らしの中で何を大切に考えているかをすり合わせ、答えを出しました。判断がつかないときは、洋介さんや現場監督の山崎さんがいつも的確なアドバイスをくださり、解決に導いてくださいました。

掛けるべきところには掛け、抑えるべきところは抑えて、メリハリのある予算の割り振りができたことも、これから本格的に子育てにお金が掛かる私たちにとって、大きな満足感に繋がっています。初期費用は掛かるものの、外壁に耐久性に優れたそとん壁を使ったことも、生涯のメンテナンスコストを考えればその価値があるという判断からでした。

完成を間近に控えた我が家を目にするたびに、そこで成長し、歳を重ねる私たち家族の姿を想像しては、わくわくした気持ちになります。住まいを持ちたいと思うようになってから出逢った不動産屋さん、住暮楽の皆さん、猛暑のなか手を動かし続けてくださった北條さんをはじめとした職人さん方、草取りや子守を買って出てくれた洋介さんご夫妻のお子さん方…どのお一人が欠けてもこの家は在りません。本当にありがとうございます。そして、これからもどうぞ末永くよろしくお願いいたします。

(すみくらつうしん2024年10月号より転載)

 

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