家づくりストーリー
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
5人家族が笑顔で暮らす家
住暮楽さんとの出会い
私たち夫婦と三人の子供たちの家は、古家付きの土地を実家に近いという理由で両親に強く勧められて購入し、その古家に入居しました。 昭和四十年代築の家は老朽化が進み、冬はサッシの隙間に新聞紙を筒にして詰め、畳のヘリの隙間風は知らないフリをして、床が冷たい台所ではブーツが必需品でした。 狭いため、六畳の居間はテレビを見る、食事をする、着替える、宿題をする、学校の用意をする、洗濯干し・たたむ、ごろ寝などごった返していたし、散らかりっぱなしでした。 昼でも暗い台所は、夏は暑くなると、冬は寒くなると、居間と台所の間は戸で仕切られ、いつも淋しい思いをしていました。押入れはカビ臭いし、 ふすまは破れたり、半分に折れたりと、みっともないし、不満を言い出すとキリがありませんが仕方ない事とあきらめていました。 …が、去年お隣の家が土地を売って下さる事になり、実家の両親が資金を援助してくれることもあり、思ってもいなかった家作りが突然にスタートする事になりました。
まずは見学会へ
そんなことで家の希望もぼんやりと、値段は安め、子供と主人の個室で4部屋取れて、アレルーギーで喘息気味の子たちなので、自然素材の家がいいな、 くらいのもので業者さん選びを始めました。立派すぎる家が建ち並ぶモデルハウス、テレビCMでよく聞くところ、チラシで探して等など、見て回りました。 どこも今風できれいだし、値段の魅力的なところもあったし。でもどこも決め手がなく見ていくうちに迷うばかりでした。さらには、それが普通のことなのかもしれないけど、 営業マンの押しの強さに怖くなってきました。 図面を数パターン作って来られて「どれが良い?」と迫られたり、展示品が安く買えるキャンペーンが終わるのでサインだけでも、とか。
難航した土地探し
そんな中、すみくらさんをお尋ねしたきっかけは、実は岸本家は大昔からのお知り合いで一家で家を作る仕事をされているのは知っていましたが素敵な感じの家なので高そう、と思っていました。 値段の参考にさせてもらおうと「坪単価なんぼ?」とお聞きしたところ「値段なんて家の材料で決まってくるので、希望を言ってくれたら良い。オープンハウスあるし」と。 小さい工務店はアフターサービスが…など怪しがる主人を連れてオープンハウスヘ行きました。見学に行ったお家が雨の日だったのに明るく、開放感のある木の家で、 使い勝手のよさそうなキッチンやウォークインクローゼット、珪藻土の良い点、一家だんらんの仕組みも聞いて、素敵な家とお話で私はハートの目になりました。 「すみくらはこんなんです。良かったらまた来て」あっさりした営業トークも作戦?また見に行きたい、お話を聞きに行きたいと思い、事務所に伺いました。
設計打合せから家具選びまで
断熱が大事なこと、セルロースファイバーが燃えにくい実験、自然とうまく共存し夏は涼しく、冬は暖かく過ごす工夫など興味深いお話しと、 良い家を自信をもって作られている力強い語りにますます引き込まれました。契約の前に、生活スタイルに合わせた間取りも作ってくださり、良い材料でなるべく安く出して下さった見積、 家作りの段取りなど色々なお話が聞けたのも安心でした。 次は本格的に間取りを決めていく段階ですが優柔不断な私たちなので選択して決めていくのはむつかしいように思っていました。 でも、どんな暮らしぶりだったか、次はこうしたい、とか伝えると家作りのプロとしての、また主婦目線のアドバイスを頂き、少しづつ間取りが出来上がっていきました。 「子供部屋は居心地良くしたらあかん、部屋から出てこなくなる」(ゆうこさん)なっとく。 玄関はこんなに広くなくても…「でも生協の箱やらでスペース取られてへん?」(ようすけさん)なんで知ってるの、と思うくらいの主婦目線。 「良い家になりますよ」× (はちろうさん)毎回、呪文のように言われ、さらに楽しみになりました。 二週に一回の打ち合わせは寒い時期だったのですが事務所の雰囲気もマキストーブもあったかく、とても楽しい時間でした。
仮住まいは現場の隣の実家なので解体、起工式、土台ができて棟上げ、窓がついた、風呂が入った、と出来上がっていくのを毎日ワクワクして見ています。 毎日いろんな仕事の多くの職人さんが汗を流して仕事をされ、ありがたく思いながら。 家の中の工事も進んできたとき、家事動線の話から玄関の収納を増やしたり、パントリーの仕切りも変えたりの変更を今からでもいいのかな?と思っていたらあっさり「しましょう」と言われ、 ありがたかったです。 九月に入り、壁塗りにも挑戦しました。ほめ上手な森さんの指導のもと、できそうな気がしましたが、思うほどきれいにできず、直そうとすると、 もっと変なスジや穴ができてしまい、時間もかかるし気が遠くなりました。投げ出した訳ではないけれど、ある日、壁のもとをこねるセットがなくなっていて、 壁はきれいに仕上がっていました。森さん、ゆうこさんありがとうございました。
どんどん進む家づくり
家に電気がつくようになりもうすぐ完成だなあと実感します。子供たちはインターホンが珍しく入れ替わってはのぞいたり、話したり。 今日はどこが変わったか?見に行くのが楽しみ…だけどできてしまうとこのワクワクも終わってしまうのがさみしい。けれどOMソーラーの暖かさ、涼しさ、 家事がスムースになること、SHIPで過ごすこと、どんなだんらんの術の詰まった家なのか、これからもずっと楽しみです。
(すみくらつうしん 2015年10月号より、転載)