リノベーション物語情報
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
2世帯同居のリノベーション
私たちの家づくりは、計画的に始まったものではなく、急に始まることとなりました。
もともとこの家は、父と母、姉と私の、四人で住んでいたのですが、父は病気療養、姉は仕事で愛知へ、私は結婚し大阪へ。そのため母はとても静かな三階建ての家で一人暮らしをしていました。母は、「一人で三階建ては必要ないなあ」とは言ってはいましたが、リフォームや引っ越しは、特に考えていませんでした。

そんなある日、母が仕事帰りに転び、腕の骨折や脱臼の大きな怪我をしました。緊急手術が必要になったため「手術するには同意書に家族のサインが必要」とのことで、母から私に電話が来ました。私は、急いでも2時間はかかる距離に住んでいたので間に合うこともなく、急いで叔母に頼み一件落着。しかしその後も、父と母のことで、京都と大阪を行き来していたため、バタバタする日が続きました。この件をきっかけに姉と相談し、やっぱりどちらかが母の近くにいる方が、一人暮らしの母にとっても私たちにとっても良いのではないか、という話になりました。

私と夫は中学校の同級生なので、お互いの実家も近く、いずれはこの辺に住みたい、帰って来る、と決めていました。そのこともあり、私たち夫婦が京都へ戻ってきたタイミングで、二世帯同居を始めるのはどうか、という案が出ました。母と夫の同居は、お互いが気疲れするのではないかと心配し二人に何度も確認したのですが、母は「ひとりでは寂しいし、にぎやかな家がいいから、一緒に住んでくれたら嬉しい」と喜び、夫は「自分も早く京都に帰りたいし、お義母さんも一緒に住むのは、おもしろそう」とワクワク。苦労と不安ばかり考えていた私でしたが、二人の言葉でとても前向きな気持ちになりました。この案には姉も叔母も安心して、大賛成。夫の両親も近くに帰ってくることを喜んでくれました。

二世帯同居が決まると、「じゃあこの家を、二世帯でどう使うか」という話になり、母は、「二人が一緒に住んでくれるなら、二世帯住宅に家を建て直したい」と言いました。私たち夫婦も、できるだけ早く京都へ戻りたいと思っていたため、「じゃあもういろいろ進めよう」と、家づくりを始めることにしました。

何から始めればいいのかもわからない中、とりあえず何か進めようと、叔母がお世話になっている工務店の方に相談をしました。その方に、「木の家がいい」「あたたかい家にしたい」「いろいろ自分で決めたい」など、私のこだわりを伝え、四つほど工務店を教えていただき、ホームページや家の写真を見ました。その中の一つが住暮楽さんでした。相談する前は、「どこもあまり違いは分からないし、どこでもいいや」となっていた私でしたが、住暮楽さんのホームページを見たときに「あ、絶対ここがいい」と心で即決しました。母と夫はそれほどこだわりが強いわけではないのですが、二人とも住暮楽さんの家の写真を見て「こんな家に住みたいなあ」と。何事も慎重になってしまう私ですが、もうこの時には、他も見てみたいという気持ちは全くなく、もう、ここ、ここがいい。絶対ここがいい。となってしまい、気持ちが動きませんでした。

母がすぐに住暮楽さんへ問い合わせをし、家を確認してもらったうえで、事務所へ伺うことになりました。私たちはこの時点で、家についてたくさん調べていたわけでもなく、いろいろと見て回っていたわけでもありませんでした。こんな無知な人間が行っていいのだろうか、と緊張しながら向かったのですが、初めて事務所へ行ったあの日、あたたかい空気の流れた建物で、心がとても落ち着いたこと、今でも覚えています。
ここから住暮楽さんと私たち三人の家づくりが始まりました。
私たちには、“大事にしたいこと”がありました。
① 家のどこにいても誰も寂しくない家にしたい
② 一人になれる場所もほしい
③ 太陽の光がたくさん入る家にしたい
④ 食事とくつろぎの切り替えがほしい

他にも私たち三人の生活スタイルや、それぞれの要望、思いを伝えました。私たちがぼんやりとした表現をしても、困った顔一つせず、いいですねぇ、と真剣に受け取っていただき、本当に安心しました。次回、設計プランを見せていただけるとのことで、その日はドキドキしながら帰りました。

作成していただいた設計プランを初めて見たときの感動、忘れられません。
一階には母がゆったりと過ごせる部屋があり、三階は私たち夫婦が自由に過ごせる部屋、特に驚いたのは二階でした。二階は全く仕切りの無いフロア。キッチンが真ん中にあり、東側にダイニング、西側にリビング。空間は分かれているのに、誰も一人にならない。食事の場所とくつろぐ場所が分かれている。そして東と西に大きな窓。私たちの思いがすべて形になっていました。その場で、「お願いします」とお伝えし、打ち合わせを進めてもらうことになりました。
だいすきがたくさん詰まった家、大事に、大切に過ごします。
| リフォーム前 | リフォーム後 |
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(すみくらつうしん2025年12月号より転載)









