いかがお過ごしですか?
住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。
くらさんのストーブ暮らし
2024年12月7日(土)
このお家のストーブ見学会を開催します。
ご予約は こちら
我が家に薪ストーブがやってきてかれこれ二十年、玄関のすぐ脇に据えられています。今あるのは二台目です。冬はもちろんストーブとして、夏にはオブジェとして観葉植物の台になっています。
スリムな形が気に入って選んだ「ヨツール」、二台目はその改良型です。(ガラス窓の部分が増えました)二次燃焼で煙も燃えるのでほとんど煙は出ないのですが、それでも時々は外から帰って来ると家に入る前に薪の燃えているにおいで「あ、点けているな」とわかることもあります。うちが薪ストーブを使えているのは一重にご近所の皆様に恵まれているからだと思います。今までどちらさんからも文句を言われていません!
この赤外線の火は、体を芯から温めてくれて、ストーブの前でひとしきりおしゃべりをして、遠方まで帰っていった友だちが、「帰り道が暖かかった」と言うてくれたりします。
薪が燃える火の様子は見ていて飽きることがありません。どこの国だったか、一日中、火の燃えている様子がテレビで放映されていました。それほど火の燃える様子は人々を癒すのだと思います。
ところでこのストーブの火つけはもっぱら主人の役目です。
なんせ八人兄弟の末っ子、主人の母は明治生まれで「男子厨房に入らず」と育てられた主人は家事は何もできません(友だちからは「あんたの教育が悪い」と言われている)ので、私はストーブに火をつけることに手出しはすまいと思っています。息子の家にも薪ストーブがありますがあちらは孫(男子)が小学校高学年の頃から、点火係のようです。
そして二階にはペレットストーブがあります。西海産業(現ウォームアーツ)の「RSミニ」です。掃き出し窓の前に設置されています。初めは真横にピアノが置かれていましたが熱は前にしか出ないのでへっちゃらでした。部屋を暖めるのに少々時間がかかりますが、こちらはペレットと言って木片の粉をつぶ状に固めたもの(ウサギの餌みたいなかんじ)が十キロ入りの袋を買います。うちの場合二週間で三袋という感じです。
このペレットストーブは薪ストーブのような魅力的な火が見えるわけではないけれど、燃える火は見えてそれなりな炎の良さは楽しめます。しばらく付けているとガラスが曇ってきますが改良されて炎の部分は曇らず見えるようになりました。我が家のペレットスト―ブも炉を買い替えるだけで改良されました。ペレットストーブと薪ストーブの違いは、炎の違いもありますが、点火が違います。ペレットストーブは、まず専用の掃除機で灰を吸引しガラスのススを拭き取ってから着火です。着火にも少しコツがいりますが、点火するとタンクが空になるまで十時間以上燃え続けるので手間いらずです。薪ストーブはうっかりして薪を足さずにいると消えています。うちのペレットストーブはダイニングに置かれているのでたまには私も点火します。私の場合着火剤を沢山使うと失敗しません。
うちのRSミニは、自然対流式ですが、カフェのSS-5は熱交換で温めた暖気を強制的に吹き出す仕組みなので暖房力ははるかに強力です。
(すみくらつうしん2024年12月号より転載)