木の家工務店 住暮楽

エコなくらし 住暮楽な家づくり
ストーリー

リノベーション物語情報

住暮楽で家を建てられたお客様自身の文章を掲載しています。家づくりのヒントになれば幸いです。

出来るところは自分でやるリノベーション

このお家のリノベーション完成見学会を開催します。(予約制)

日時  2025年2月22日(土)23日(日) 10:00~12:00 / 13:00~16:00

ご予約は こちら

「家を買おう」と思ってから十年近く迷走した。場所は?予算は?そもそも購入してもいいものか。いつかは夫の実家に帰るつもりだからだ。でも、この先もずっと狭い賃貸に住み続けるのか?仕事は異動になる可能性があり、購入を諦めた時期もあった。それでも物件だけはぼんやりと検索し続けていた。ゆったりした郊外に魅力を感じつつ、高齢となった両親の生活から、買うなら便利な場所だな、と思うようになった。
その後異動の可能性も減り、買ったっていい、と思うになった。工務店探しのため、まずは説明会に参加しようとネットを検索し、住暮楽さんの見学会を見つけた。どこかで見たな…と思ったら、加茂川散歩中に 見つけ、行ってみたいねと言っていたカフェだった。

妻の譲れないポイントはセルロースファイバーとDIY。見学会でDIYがしたい、と伝えると、「DIYいいですね!」と言っていただいた。洋介さんだった。気になる物件が出ていたので実際に見ていただくと、「この辺でこの値段ではなかなかないですよ。2025年から法律が変わり、大規模修繕ができなくなります。ラッキーですね」と言っていただいた。この言葉が後押しとなり、建蔽率・容積率が大幅に超えた、築年不詳の物件を購入することにした。夫は元々新築派。妻は中古リノベ派。意見が対立したが、「新築は今の2/3ほどの大きさになります」と言われ、夫もしぶしぶリノベーションに合意した。
夫の趣味は車と家電。ガレージは必須だ。妻のこだわりは熱い鉄板が置ける熱に強いキッチン。自然と二階がメインの生活空間となった。

住暮楽さんによる本格的な家の解体が始まるまで、自分達での解体をスタートさせた。
畳・建具を取り除き、壁、天井を壊していった。なんと壁は竹小舞!古民家だ…。
なぜか壁から、陶器の破片、定規、たばこのハイライトといった不思議なモノがいろいろ出てきた。さらに1階の天井裏には不要な木材の他、コンクリートブロックも放置されていた。天井が落ちてきたらと思うと恐ろしい…。壁をはがせば若かりし美空ひばりのカレンダーが現れ、石膏ボードを壊せばそこは外。北側は白アリの食後がすさまじく、二階の梁の端は1cmひっかかっているかどうか。何度も増築された家の構造はとても複雑で、解体するたびに私達を驚かせてくれた。私達はこの家を「びっくりボロハウス」と呼ぶことにした。

解体と並行して、住暮楽さんと何度も打ち合わせをした。どこをDIYするか決め、希望を盛り込んでいただいた。解体中に気になった、1階の湿気のことを相談すると、風通しが悪いとのことで、減築することになった。もともと小さな家がさらに小さくなるのか…と思ったが、白アリが気になるので仕方がない。

建築が始まり、複雑だった屋根裏がすっきりしてくると、洋介さんが「思ったより天井が高くてよかったですね」とおっしゃった。天井が高い!となればレイアウト検討段階で諦めたロフトができるかも!と、「匍匐前進でいいからロフトを作れませんか!」とお願いした。再検討していただいた結果、圧迫感のあるロフトにしかならないとわかり再び断念。それでも妻憧れのシーリングファンはつけることができた。さらに、解体中思いたった天窓を付けていただくことにした。北側の屋根が短いため、取り付け場所に大変苦労されたそうだ。おかげで、明るい日が差し込むお気に入りの窓となった。内装は白を基調とし、壁は調湿作用のある珪藻土を採用した。

いよいよ、年末年始の休暇から楽しみにしていた壁塗りDIYがスタートした。峠原さんに塗り方をレクチャーしていただくと、本当に自分達にできるのか?と不安になってしまった。パテと養生は順調に完了。下地を塗り始めると、最初は酷かったけれど、少しずつ慣れ、数日後にはそれなりに塗れるようになった。けれども、仕上げの本塗りが難しかった!乾くと塗った時以上に下手が際立ってしまう。頑張っても下手な仕上がりに、妻は落ち込んだ。夫は妻に「これが自分のやりたかったことやろ?」と畳みかけてくる。妻自身の選択だから、誰にも文句は言えない…。それでも、峠原さんに「初めてにしては上手です」と励ましていただいたこともあり、どうにか作業を継続した。結局、時間が足りず、壁の完全DIYは断念し、残りはプロにお願いすることにした。プロの仕事は一目瞭然。大変美しい。

この原稿を書いている時点でもまだDIYをするところがあり、完成後も坪庭を造作するつもりである。DIYをする部分が少ない、と当初思ったが、共働きの私達にはなかなかハードなスケジュールだったと感じている。

よくぞあのびっくりボロハウスがこんなにオシャレに生まれ変わったものだ。と、もうボロと言えなくなった、でもやっぱりびっくりさせてくれる家に感慨もひとしおだ。工事に関わってくださった方々が仕事を引退される際、こんなすごい家もあったなーと、びっくりハウスを思い出していただけたら幸いである。

(すみくらつうしん2025年2月臨時号より転載)

写真は後日掲載します

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